...そして其趣味は一層こまやかに...
會津八一 「趣味の修養」
...ことこまやかに言うのです...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 大久保ゆう訳 「はだかの王さま」
...義雄に對する情が忠實でこまやかになつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...おのずから節まわしもこまやかになりこえさえ一そうのつやを発しましたので...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...レントゲン写真をこまやかに読んだり...
永井隆 「この子を残して」
...じゅばんを胸に抱いてあたためていた夫人は後からそれを心こまやかに着せる...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...軟(やはら)かな春(はる)の光(ひかり)は情(なさけ)を含(ふく)んだ目(め)を瞬(またゝ)きしながら彼(かれ)の狹(せま)い小屋(こや)をこまやかに萱(かや)や篠(しの)の隙間(すきま)から覗(のぞ)いて卯平(うへい)の裾(すそ)にも偃(は)つた...
長塚節 「土」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...松(まつ)の緑(みどり)のこまやかに...
樋口一葉 「われから」
...それ故きめこまやかに重く平らにすぎていて何といい心持でしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
......
三好達治 「故郷の花」
...この日源氏から来た手紙は情がことにこまやかに出ていて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こまやかに世の中に処していく心の覚悟というようなものを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...愛着の覚えられるままにこまやかに将来を誓いなどしてその日を暮らした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...愛情をこまやかにそそいでいただくと...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...ピッピッピッとこまやかに書いております...
吉川英治 「親鸞聖人について」
...それでも、情愛こまやかに、追いつ追われつ、身顫(みぶる)いする林の上に大きな輪(わ)を画くのである...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...たとえば顔面の表情が、大陸らしいボーッとしたところを失って、こまやかに、幾分鋭くなっているごときは、その証拠と見るわけに行かないだろうか...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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