...こまやかに降りた靄の中に向ふ側はすでにうす暗く仕事がへりの大工がうしろ姿を見せて一團になつていそいで歸つて行く...
千家元麿 「自分は見た」
...こまやかなる味はひには貪慾(どんよく)の心も深く起り...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...きめのこまやかさと色つやのなまめかしさは...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...おのずから節まわしもこまやかになりこえさえ一そうのつやを発しましたので...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...林五君に・くもりおもたくつひのわかれか名古屋駅夜もなく昼もない地下室の人々車中うらうらここはどこだらう・おべんたうはおむすびをわけてたべておわかれ春風の汽車が汽車を追ひ抜く・関ヶ原は青葉若葉がせまるとトンネル・琵琶湖(ウミ)はまさに春こまやかなさざなみ・初夏のそよそよコンパクトにほふ暮れゆくビルのたかくも飛ぶは何鳥・街のゆうぐれ猫鳴いて逢ひに来たゆく春の夜の水のんで寝た五月十一日晴――曇...
種田山頭火 「旅日記」
...夕空の殘光に照らし出されて雜木林の色彩が實にこまやかに美しい諧調を見せて居た...
寺田寅彦 「伊香保」
...」肌目のこまやかな...
豊島与志雄 「操守」
...のやうにふくらかにくびれた水蜜を手のひらにそうつとつつむやうに唇にあててその濃(こまやか)なはだをとほしてもれだす甘い匂をかぎながらまた新な涙を流した...
中勘助 「銀の匙」
...こまやかな泥で手際よく塗られた畦のつやゝかな濕ひが白く乾燥した田甫の道と相映じて居る...
長塚節 「おふさ」
...濃(こまやか)に刻んだ七子(ななこ)は無惨(むざん)に潰(つぶ)れてしまった...
夏目漱石 「虞美人草」
...試験は蛙(かえる)の筋肉(きんにく)を取ってこまやかな糸のごとき一部分を秤(はかり)にかけて...
新渡戸稲造 「自警録」
...する墨のあとこまやかに...
樋口一葉 「花ごもり」
...あの「にごりえ」や「たけくらべ」の人物を写す立派な筆、情のこまやかな、江戸前の歌舞伎若衆の美くしかった頃の作者に見る様なこまかい技巧をもって、もう少し考えさせる材料に手をつけられたらばと思う...
宮本百合子 「紅葉山人と一葉女史」
...ますますこまやかな交情を作っていきたかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...」燦(さん)とした黄金づくりのお顔のこまやかな刻み目にも...
室生犀星 「津の国人」
...愛情をこまやかにそそいでいただくと...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...外から見る時には想像の出来ないこまやかさがあって...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...光秀の夫人は、わが子、身寄りの子など、幼い者を左右に置いて、光春の妻と並んでいたが、「何かと、こまやかに、嬉しゅう思います...
吉川英治 「新書太閤記」
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