...小老実(こまめ)に働くから...
泉鏡花 「婦系図」
...頼まれもせぬのに色々とこまめに骨を折つた...
薄田泣菫 「茶話」
...恐ろしくこまめな性質(たち)で...
薄田泣菫 「茶話」
...主人の政治学者は事によつたらあの通り綿密(こまめ)な内田氏の事だ...
薄田泣菫 「茶話」
...こまめに隙間々々を目張しても...
薄田泣菫 「独楽園」
...おばあさんはしんせつでこまめで...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...あのこまめなお雪ちゃんが...
中里介山 「大菩薩峠」
...こまめそうな奥さんが出てくる...
林芙美子 「新版 放浪記」
...母親と女中だけは近所の活動へこまめに出かけて行く...
林芙美子 「生活」
...鍋に割下をついで鷄を入れるのは珍らしいことに大吉郎がこまめにしてくれてゐる...
林芙美子 「夜福」
...魚芳は相変らず元気で小豆(こまめ)に立働いた...
原民喜 「翳」
...抜け目のないほど気のまわるこまめな男だった...
久生十蘭 「ノア」
...男はその人を見るためにナイフや紙挾みをこまめに買ひに行き...
室生犀星 「はるあはれ」
...しばらくこまめに動く女の小さな踝(くるぶし)を見ていた...
山川方夫 「愛のごとく」
...かつ子ほどこまめにはたらく者もないし...
山本周五郎 「季節のない街」
...その日からもとどおりこまめにはたらきだした...
山本周五郎 「季節のない街」
...こまめに酌をしてまわった...
山本周五郎 「契りきぬ」
...こまめに働らくのはいいが...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
便利!手書き漢字入力検索