...この如何(いか)にもこましゃくれた十ばかりの女の子を振り返った...
芥川龍之介 「本所両国」
...ひどくこましゃくれたものになりました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...こましゃくれた爬虫類だろう!NOW OVER Dungeness.谷・巨木・まっくろな突起...
谷譲次 「踊る地平線」
...サイマ湖!南方に行われてきたこましゃくれた「文明」とその歴史に関与せず...
谷譲次 「踊る地平線」
...いまのあのこましゃくれた若造が...
中里介山 「大菩薩峠」
...こましゃくれた若い主人の忠作のために使い廻されて...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうもそのこましゃくれた弁解ぶりが...
中里介山 「大菩薩峠」
...こましゃくれた女の子だと思いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのこましゃくれた面憎(つらにく)い言い分に...
中里介山 「大菩薩峠」
...「なんてこましゃくれたことを言うんでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...さて皆さん田山白雲先生は必ずあのマドロス君をとっつかまえて戻ると私は固く信じているのですマドロス君の奴田山先生に会っちゃあかないませんだが七兵衛おやじの方はおそらく田山先生でもつかまえることはできないだろうと私は考えている七兵衛おやじは容易にはこの船へ戻っては来まいと思われるこましゃくれた言い方ではあるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...僕(ぼく)は彼女(かのじょ)をこましゃくれた女だとは思いたくなかった...
林芙美子 「魚の序文」
...なるほどねえ」こましゃくれた奴だ...
林芙美子 「魚の序文」
...その……こましゃくれた唇から迸る言葉は直ぐに白い呼吸になる...
原民喜 「白い呼吸」
...こましゃくれた心から...
二葉亭四迷 「浮雲」
...日本の庭園風のこましゃくれた技巧なんかは...
正宗白鳥 「軽井沢にて」
...こましゃくれた眼を...
吉川英治 「親鸞」
...「こましゃくれた青二才め」お十夜はむっと癪(しゃく)にさわっていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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