...この間まで使っていたものですもの...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「マッチ売りの少女」
...この間も発句を作る位の外あまり勉強もしなかった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...七)笹子会諸君この間...
高浜虚子 「俳句への道」
...この間に処して、旅行者のための文章本(フレイズ・ブック)というものがある...
谷譲次 「踊る地平線」
...この間よりすこしかいき(咳気)いたし候まゝ文にて不レ申...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...この間にあって、軍事的勢力の社会機構上に占める位置は一歩一歩高まりつつあったことは今云った通りだが、併し社会機構上の確保は必ずしも社会全体に於ける夫を意味するとは限らない...
戸坂潤 「一九三七年を送る日本」
...彼はこの間じゅう...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...この間も泣いておりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...何だかこの間から調子が変でね」「どんななんです」「どんなだと云われるとまた話しようもないんだが」「全く試験のためだよ」と僕はすぐ打ち消した...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...この間拵えた雨合羽(あまがっぱ)の代を...
夏目漱石 「道草」
...この間中みたように...
夏目漱石 「門」
...猫の名づけ親になってくれとか、ついこの間は、猫の骸骨を送って来た人がありました...
野村胡堂 「胡堂百話」
...カオルは、手ぎわよく愛一郎をおさえつけながら、「この間、神月の家へ行って、取っ組みあいみたいなことを、したんですって?」「あっ、神月が言ったんだな」「あなたが夢中になるのは、死んだママのことしかないんだから、なにがあったんだろうと思って、はいって調べてみたの……なぜ、あたしをママの部屋へ入れたがらないのか、その訳がわかったわ……あんなところに、ママの古い日記を隠してあるなんて、秋川氏も知らないことなのね?」愛一郎は、手をふり放して立ちあがると、カオルの肩のあたりを蹴りつけた...
久生十蘭 「あなたも私も」
...ところが、この間、私があのへんを一人で散歩をしてゐるうちに、思ひがけずその藁屋根のシャレエの前へ出てしまつたら、それは何と氷室だつたのです...
堀辰雄 「匈奴の森など」
...あそことあそこの間にあんだけえどなあ……」彼は何とかして適確にそれを示したいと伸びたり縮んだりしたが...
本庄陸男 「白い壁」
...それからついこの間六十八歳で立派な生涯を終ったクリムサムギンのおじいさんのことについて少し勉強し...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この間うちから云っていた今年の十三日のために絵の本買うと云っていた...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...みると、この間、歯を洗って隅においてあった、高足駄が見えないし、壁に吊るしてある雨傘のうちで、一番新しい渋(しぶ)蛇(じゃ)の目(め)がそこに見えない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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