...そしてこの時になって初めてそこに神を見得たのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...この時になって始めて持上った...
大阪圭吉 「坑鬼」
...この時になって魚が蘇生したので...
田中貢太郎 「竹青」
...この時になっては...
田中貢太郎 「富貴発跡司志」
...この時になって初めて...
戸坂潤 「技術の哲学」
...駒井君」南条はこの時になって...
中里介山 「大菩薩峠」
...この時になって、群衆の興味が踊りの方面だけに取られてはおりませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...この時になって岬の鼻から漁船が漕ぎ出してきた...
久生十蘭 「キャラコさん」
...しかるにこの時になって...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...源氏はこの時になってはじめて恋をささやいた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...今朝(けさ)からまいっていて控え所のほうにいた人々はこの時になってお縁側へ出て来て何かと御挨拶(あいさつ)を申し上げたりしている中に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この時になって泣き出した...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この時になって宇治という名を聞くことさえいやであるように思った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...守もこの時になってはじめて泣いた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この時になって急に何とも言えない程心細く寂しくなった...
森鴎外 「木精」
...この時になって誰(たれ)一人引き取ろうというものがなかった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...ニルヤの根本の信仰がこの時になって...
柳田国男 「海上の道」
...すでに今朝から陰険(いんけん)な相(そう)をあらわしていた空は、この時になって、いっそうわるい気流となり、雷鳴(らいめい)とともに密雲の層(そう)はだんだんとあつくなって、呼吸(いき)づまるような水粒(すいりゅう)の疾風(しっぷう)が、たえず、さっさっとぶっつかってきた...
吉川英治 「神州天馬侠」
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