...馬琴に後暗い弱点がなくとも一家の主人が些細な家事にまでアア七(しち)むずかしい理窟をこねるようでは家が悶(も)める...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...本家の機嫌をそこねると困るという母親の懇願も...
梅崎春生 「狂い凧」
...その上に右手をやって団子をこねるようなまねをして...
高見順 「如何なる星の下に」
...せきこむやうなどこか菓子をせがむときに子供の駄々をこねるのを思はせる調子の声が...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...駄々をこねることがなかった...
豊島与志雄 「孤独者の愛」
...こういったと理屈こねるよりも...
中井正一 「美学入門」
...同じ露店の大道商人となるとも自分は髭を生し洋服を着て演舌口調に医学の説明でいかさまの薬を売ろうよりむしろ黙して裏町の縁日(えんにち)にボッタラ焼(やき)をやくか粉細工(しんこざいく)でもこねるであろう...
永井荷風 「日和下駄」
...なんぞと理窟をこねるかも知れない...
中里介山 「大菩薩峠」
...厭だといつて駄々をこねるのを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なんの足しになるんです? 子供が駄々をこねるようなことをいっていないで...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...ほんものの大きな馬に乗せよと言つて駄々をこねる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...おまけに近頃では生意気な駄々をこねるのである...
牧野信一 「余の倅に就いて」
...動かずこねる時間という時間もスケジュールの中には大切にとられねばならず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...宮様の尊厳をそこねることはないじゃないか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...同時にすこし駄々(だだ)をこねるような口調を帯びてきたので...
吉川英治 「黒田如水」
...小理窟をこねる奴だ...
吉川英治 「新書太閤記」
...なかなか面白い理窟をこねる奴だ...
吉川英治 「親鸞」
...理窟(りくつ)をこねる...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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