...節くれだつた手首を食台の上でこねるやうに動かしてゐた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...またもし彼が狙いそこねるか...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...」駄々をこねるように...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...いろいろ愛について理屈をこねるんだ...
豊島与志雄 「食慾」
...同じ露店の大道商人となるとも自分は髭を生し洋服を着て演舌口調に医学の説明でいかさまの薬を売ろうよりむしろ黙して裏町の縁日(えんにち)にボッタラ焼(やき)をやくか粉細工(しんこざいく)でもこねるであろう...
永井荷風 「日和下駄」
...小倉が自分をきらって駄々(だだ)をこねるんだと思って...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...空二はだだをこねる子供のやうに頭を左右に振つてゐた...
原民喜 「雲雀病院」
...もし商売がお父さんの健康をそこねるというのなら...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「判決」
...なんの足しになるんです? 子供が駄々をこねるようなことをいっていないで...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...ほんものの大きな馬に乗せよと言つて駄々をこねる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...適度に水分を含んだ塊を順次に取り出しては菓子つくりのやうにこねるのであつた...
牧野信一 「心象風景」
...従前の如く能役者はダダをこねるやうな仕打をやめ...
正岡子規 「病牀六尺」
...女王様のおきげんをそこねるのは恐しい...
宮原晃一郎 「虹猫と木精」
...それで却(かえ)って肝心のものを掴みそこねるらしい...
山本周五郎 「百足ちがい」
...村重にたいしてはずいぶん駄々(だだ)をこねる室殿ではあったが...
吉川英治 「黒田如水」
...小理窟をこねる奴だ...
吉川英治 「新書太閤記」
...理窟をこねる奴がどこにある...
吉川英治 「宮本武蔵」
...わがままをこねる...
吉川英治 「宮本武蔵」
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