...馬琴に後暗い弱点がなくとも一家の主人が些細な家事にまでアア七(しち)むずかしい理窟をこねるようでは家が悶(も)める...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...理窟をこねることの好きなあいつらにかかっちゃ...
高見順 「いやな感じ」
...理窟をこねるほうだ...
高見順 「いやな感じ」
...またもし彼が狙いそこねるか...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...長い筆の先に粘い絵の具をこねるときの特殊な触感もさらに強く二十余年前の印象を盛り返して...
寺田寅彦 「自画像」
...いろいろこねるでのう」「法は...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...同じ露店の大道商人となるとも自分は髭を生し洋服を着て演舌口調に医学の説明でいかさまの薬を売ろうよりむしろ黙して裏町の縁日(えんにち)にボッタラ焼(やき)をやくか粉細工(しんこざいく)でもこねるであろう...
永井荷風 「日和下駄」
...子供の駄々をこねる泣きっぷりと同じようなものでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...故意に駄々をこねることの悦びにさへ...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...小倉が自分をきらって駄々(だだ)をこねるんだと思って...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...もし商売がお父さんの健康をそこねるというのなら...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「判決」
...なんの足しになるんです? 子供が駄々をこねるようなことをいっていないで...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...適度に水分を含んだ塊を順次に取り出しては菓子つくりのやうにこねるのであつた...
牧野信一 「心象風景」
...小さい子供のだだをこねる時などは...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...何のかのと駄々をこねるんで...
吉川英治 「江戸三国志」
...同時にすこし駄々(だだ)をこねるような口調を帯びてきたので...
吉川英治 「黒田如水」
...村重にたいしてはずいぶん駄々(だだ)をこねる室殿ではあったが...
吉川英治 「黒田如水」
...駄々をこねるのであろうとばかり受け取っていたので...
吉川英治 「親鸞」
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