...歯(は)は一本(ぽん)なしに抜(ぬ)けて居(い)ました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...わが身の淫奔(いんぽん)を思わず...
井上円了 「おばけの正体」
...二葉亭も院本(いんぽん)や小説に沈潜して好んで馬琴(ばきん)や近松(ちかまつ)の真似をしたが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...ぽんぽんぽんと叩いた...
海野十三 「人造人間の秘密」
...「あれらしいのよ」さう云ひながらぽんと軽く下腹をたゝいた盛子の巧みな...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...「鐵瓶(てつびん)ぢや徳利(とつくり)一本(ぽん)づつしかへえんねえから面倒臭(めんだうくさ)かんべと思(おも)つてよ」と婆(ばあ)さんはいひながら...
長塚節 「土」
...次はぽんと音がして...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...日本人(につぽんじん)の作(つく)つた一番(いちばん)古(ふる)い彫刻物(ちようこくぶつ)といふことが出來(でき)...
濱田青陵 「博物館」
...寿限無寿限無五光摺りきれず海砂利水魚水魚末雲来末風来末食来寝るところに住むところや油小路藪小路ぱいぽぱいぽぱいぽのしゅうりん丸しゅうりん丸しゅうりん丸のぐうりんだいのぽんぽこぴいぽんぽこなの長久命の長助...
火野葦平 「糞尿譚」
...月と泥龜(すつぽん)程の違ひだ」などゝ罵(ののし)り申候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...それが空(むな)しく一本(ぽん)の木(き)に飛(と)び上(あが)らうとして...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...やがて疲れ切ったように絵筆をぽんとほうり出して...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...氣に喰はなければぽんぽんやつゝける...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...兵部卿の宮の恋が年とともに態度の加わる院の一品(いっぽん)の姫宮も...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あのS岳峠の一本榎(いっぽんえのき)という平地(たいら)の一角に在る二丈ばかりの崖から...
夢野久作 「復讐」
...既に今も、新九郎の一命を乗せて、怖ろしい蜘蛛手(くもで)かがりの駕は、冥府(めいふ)の門へ息杖を振り込んで行く――×ぽん、ぽん、ぽん……手を叩く音がする...
吉川英治 「剣難女難」
...「いちど吉田一品(いっぽん)の腹をきかねば...
吉川英治 「私本太平記」
...「あはははは」大蔵は、泣きじゃくる背を、ぽんとたたいて、「だから、おれの子になるのは、嫌だっていうのか」「……う、うん」城太郎がうなずくと、彼はまた、肩をゆすって笑いながら、「おれは、天下を盗む者かもしれないが、けちな追剥(おいはぎ)や空巣ねらいたあ違う...
吉川英治 「宮本武蔵」
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