...日本(にっぽん)第一の大盗人(おおぬすびと)は!」(笑う)ああ...
芥川龍之介 「報恩記」
...浪(なみ)の荒い「百本杭(ひやつぽんぐひ)」や芦(あし)の茂つた中洲(なかず)を眺めたりした...
芥川龍之介 「本所両国」
...この日の競馬を知らせる煙火がぽんぽんと世間の不景気なんか大空の彼方へ吹っ飛ばしてしまいそうにコバルト色の朝空にはじけた...
犬田卯 「競馬」
...若しそこに柔い寝台が無かったら帆村の両眼はぽんぽん飛び出していたかも知れない...
海野十三 「蠅男」
...ぽんたんは洋服の肩を女のように振って車道を横切っていた...
高見順 「如何なる星の下に」
...そうぽんぽん事実を突きたがるものじゃないな...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...珈琲とコニャックとをちゃんぽんに嘗めるように啜った...
豊島与志雄 「野ざらし」
...「ええ、御有難い仕合せで」南玉は、一つ御叩頭をして、扇で膝を、ぽんと叩いた...
直木三十五 「南国太平記」
...生一本(きいっぽん)に打込むようになると...
中里介山 「大菩薩峠」
...「そういうあんぽんたんの行き方で...
中里介山 「大菩薩峠」
...これじゃ鼓(つづみ)の音(ね)のようにぽんぽんする絵はかけないと自白するはずだ」と広田先生が評した...
夏目漱石 「三四郎」
...三人とも申し合せたように情夫(じょうふ)をこしらえて出奔(しゅっぽん)しても...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...あんぽんたんが六才か七才だったろう...
長谷川時雨 「西洋の唐茄子」
...ごく昔(むかし)の日本人(につぽんじん)はけっして繪(え)が上手(じようず)であつたとか...
濱田青陵 「博物館」
...親切ごかしや障子の穴の猿どもがぽんぽんと手玉にとられて宙に跳上(はねあが)るところを見たら...
牧野信一 「鬼涙村」
...ぽんぽこぽん……と...
牧野信一 「心象風景」
...二匹(ひき)の豚(ぶた)に支(さゝ)へられながら一本(ぽん)の壜(びん)から何(なん)だか出(だ)して貰(もら)つて居(ゐ)ましたが...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...川風の洩れる番所の一間へぽんと抛り込まれたまま夜具も枕もあてがわれません...
吉川英治 「江戸三国志」
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