...忽(たちま)ち一本(ぽん)の杉(すぎ)の根(ね)がたへ...
芥川龍之介 「藪の中」
...うっかりぽんのぼんやり者でなければ...
犬田卯 「錦紗」
...今申した怪信号の事件について、閣下はいかなるお考えをお持ちでございましょうか」大総督は、しばらく眼を閉じて考えていたが、やがて、ぽんと膝をうち、司令官ハヤブサの耳に口をよせると、「おい、それはキンギン国の仕業(しわざ)にちがいないと思うぞ...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...その肩をぽんと叩いたりしていた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...英語がまだ初歩なのに仏語をちゃんぽんに教わっては不利益だという理由であったが...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...洋服とちゃんぽんに用いていたのです...
豊島与志雄 「死因の疑問」
...巨賊(きょぞく)日本左衛門(にっぽんざえもん)の墓があったので人に知られていた...
永井荷風 「深川の散歩」
...万事がいわば月とすっぽんで...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...郷里(くに)の一本寺(いっぽんじ)の隠居の顔を頭の中に描(えが)き出した...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...あんぽんたんが借りられなければならないわけは...
長谷川時雨 「鉄くそぶとり」
...また日本(につぽん)は島國(しまぐに)であつて...
濱田青陵 「博物館」
...鼓は暫くは何気なくただ、「ぽん、ぽん、――ぽぽぽんぽん」とつづいていただけだったが、そのうちに腹に溜った悪液を押し出す作用をして、一音ごとに首が延び上り、軽くなる腹部とともに鼓の音も冴えて来た...
横光利一 「旅愁」
...すると月明の野面(のづら)を黒々と一彪(ぴょう)の軍馬が殺奔(さっぽん)してくる...
吉川英治 「三国志」
...ぽんぽんと書類を問わず次から次へ捺(お)し初めた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...尺金(さしがね)一本(ぽん)さし込んでいれば...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...すっぽんのように首を出した...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...淫奔(いんぽん)な性(たち)ですぐ帰され...
吉川英治 「八寒道中」
...崖の中途からぽんと跳んだ男は――いきなり武蔵の乗っている丸木橋の端に手をかけて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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