...この大芝居をまんまと仕こなすことができたし...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...実業の日本社の増田義一氏ほどそれを上手に使ひこなす人も少い...
薄田泣菫 「茶話」
...この材料を読みこなすことはどうしても西洋人には出来ない...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...馬を乗りこなすのはお手のものでしたので...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...日本の哲学は今だに大衆が用いている俗語を学術語としてこなすだけの階級的雅量がなく...
戸坂潤 「思想としての文学」
...これまでに踊りこなすには...
中里介山 「大菩薩峠」
...容易(たやす)くこなすことができません...
中里介山 「大菩薩峠」
...こなす兵馬が疲れないで...
中里介山 「大菩薩峠」
...駒井の蔵書を読みこなすほどの人は...
中里介山 「大菩薩峠」
...その直下(じきげ)にこれをこなすの機会と時間とを与えられなかったから...
中里介山 「大菩薩峠」
...召使い達の仕事は各自の業務を粛々とこなすことだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...あの極道馬を見事に乗りこなすぢやないか!」物見高いことゝ...
牧野信一 「夜見の巻」
...変な悪達者もなく日常経験の様々な事象を美しく書きこなす才能は充分に持ち合せて着々と大成してゆく作家ではあらう...
牧野信一 「浪曼的月評」
...一般歌人よりは自在に言いこなすことを得たり...
正岡子規 「曙覧の歌」
...先づ原語を自由に讀みこなすやうに心掛けねばならぬと...
正宗白鳥 「語學修業」
...嵩(かさ)でこなすに限る...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...我々がよくこれを使いこなすならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...たいていのものをば喰べこなす私も後にはどうしても箸がつけられなくなつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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