...夢を夢らしく書きこなす事は...
芥川龍之介 「雑筆」
...大抵は三百行位も書きこなすのだから...
石川啄木 「菊池君」
...それほど能力のない器械を時にその能力以上に使いこなす...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...この大芝居をまんまと仕こなすことができたし...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...自分では信長所持の茶入小茄子(こなす)を拝領しようと望んでゐましたのに...
薄田泣菫 「小壺狩」
...夫人の外には読みこなす人が少く印刷所の植字工などの手にはとてもおへなかつたので...
薄田泣菫 「茶話」
...馬を乗りこなすのはお手のものでしたので...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...大物をこなす腕はない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...一般歌人よりは自在に言いこなすことを得たり...
正岡子規 「曙覧の歌」
...人世(じんせい)の複雑なる事実を取り来りてかくまでに詠みこなすこと...
正岡子規 「俳諧大要」
...どんな風に仕こなすだろうと...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...この多能は年枝のいはゆる数でこなすといふ事ならばいざ知らず...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...舞台を踏んで遣りこなす教養がどうしても足りないので不具になる...
宮本百合子 「印象」
...人間的生活経験の内容が複雑豊富でそれをこなす技量がカツカツであるという点です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この死の決心をこなすのにずっと骨が折れると思っている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自由自在に乗りこなす上に...
夢野久作 「暗黒公使」
...その馬をして長く疲れぬように乗りこなすには乗人(のりて)の如何によるこというまでもない...
吉川英治 「新書太閤記」
...たいていのものをば喰べこなす私も後にはどうしても箸がつけられなくなつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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