...『どうでも弾(ひ)きこなす』といういきごみらしいが...
アンデルセン 楠山正雄訳 「影」
...それにしても相当に着こなす...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...絵ばかりは駆け出しの若い人にはどうしても紙本などこなす腕が出来ませぬ...
上村松園 「絹と紙の話と師弟の間柄の話」
...それほど能力のない器械を時にその能力以上に使いこなす...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...讃美歌(さんびか)を器用(きよう)にこなす子供たちが並(なら)んでいて...
ソログーブ・フョードル 米川正夫訳 「身体検査」
...英語(えいご)を自由(じゆう)によみこなすことはできません...
高山毅 「福沢諭吉」
...当時佐助は五つ六つの曲をどうやらこなすまでに仕上げていたので知っているだけを皆やってみよと云われるままに度胸を据(す)えて精限り根限り弾いた「黒髪(くろかみ)」のようなやさしいものや「茶音頭」のような難曲や素(もと)より何の順序もなく聞き噛(かじ)りで習ったのであるからいろいろのものを不規則に覚えていたのである鵙屋の家族は佐助が邪推(じゃすい)したように笑い草にする積りであったかも知れないが...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...ホープは決めたことは何でもやりこなす男だった...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...馬を乗りこなすのはお手のものでしたので...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...しかし非凡な一曲を歌いこなすには...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...それを使いこなすことは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...駒井の蔵書を読みこなすほどの人は...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを使いこなす力がなくなって了った...
中島敦 「鏡花氏の文章」
...しかのみならず更に一団の少年俳家が多く出て俳句といひ写実的小品文といひ敏捷(びんしょう)に軽妙に作りこなす処は天下敵なしといふ勢ひで...
正岡子規 「病牀六尺」
...この多能は年枝のいはゆる数でこなすといふ事ならばいざ知らず...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...ソヴェトの農民は文学をどう噛みこなすかソヴェト同盟内の労働者大衆が...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...ただその水をこなすだけの道のりがなお残っているかどうかに注意する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...難曲といわれているものをも易々と歌いこなす度胸には愕かされるが...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
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