...一キロなどとは出鱈目だったのである...
石川欣一 「比島投降記」
...鱈(たら)の煮浸(にびた)しは未荘では五分切の葱の葉を入れるのであるが...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...課長の出鱈目(でたらめ)に呆(あき)れながら...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...高等小學校の學年試驗にも殆ど出鱈目な答案を作つて出した...
太宰治 「思ひ出」
...あまり出鱈目だというのでわざわざ満州国にまで押し渡って先方の当局にねじ込んだり...
戸坂潤 「社会時評」
...言うことが少しく出鱈目すぎる...
豊島与志雄 「渡舟場」
...また例の出鱈目(でたらめ)が出ないではやみません...
中里介山 「大菩薩峠」
...出鱈目な人相見の癖にサクラなんか使って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...出鱈目(でたらめ)な事を言つちやならねえ」平次は和助の白状を相手にもしません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...妙な噂も出鱈目(でたらめ)なこしらへ事とは思はれません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「畜生! 出鱈目にロープなんぞ抛り出しやがって」彼は叱言を独りで云いながら...
葉山嘉樹 「労働者の居ない船」
...鱈腹飯を食べたり...
原民喜 「氷花」
...この辺の海で無量に漁れる介党鱈(すけとうだら)で...
久生十蘭 「地底獣国」
...鱈腹(たらふく)くいたい方でしてな...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...いい加減な出鱈目をしゃべりまくった挙句に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...出鱈目な芝居の真最中である...
牧野信一 「創作生活にて」
...躬恒のは瑣細(ささい)な事を矢鱈(やたら)に仰山に述べたのみなれば無趣味なれども家持のは全く無い事を空想で現はして見せたる故面白く被感候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...法医学者にも似合わない尻の割れた出鱈目(でたらめ)を云って...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
便利!手書き漢字入力検索