...出鱈目を云っているとは思われない...
海野十三 「蠅男」
...なぜあんな出鱈目(でたらめ)を云ったのだい...
江戸川乱歩 「黒手組」
...そんな出鱈目(でたらめ)を云っているのだ...
江戸川乱歩 「接吻」
...屍体のような色をした鱈(たら)やハドックとはまるで段ちがいである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...ちょっと聞くとすべて出鱈目の放言のように聞えるでしょうが...
太宰治 「風の便り」
...両手でテエブルの上を矢鱈(やたら)に撫で廻しながら...
太宰治 「乞食学生」
...もう無暗矢鱈に抓りすんです...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...即興と出鱈目(でたらめ)とに於ては...
中里介山 「大菩薩峠」
...さうして其(その)落(お)ち付(つ)きの大部分(だいぶぶん)は矢鱈(やたら)に動(うご)かさない眼(め)の働(はた)らきから來(き)たとしか思(おも)はれなかつた...
夏目漱石 「門」
...われわれは南緯七十四度十六分まで行ってきたなどと出鱈目な放言をするのでよけい評判が悪かった...
久生十蘭 「南極記」
...鱈腹つめこむといふよりは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...彼が天主閣建設のために出鱈目の窮状を捏造して...
牧野信一 「熱い風」
...出鱈目を云つてゐるのに気づいて言葉を呑み込んでしまつた...
牧野信一 「鏡地獄」
...鱈かへると草々たべ申候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
......
柳田國男 「祭禮名彙と其分類」
...何も知らずに添乳(そえぢち)をしているT子に向って誠しやかな出鱈目(でたらめ)を並べた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...「あんなことは出鱈目ですよ...
吉川英治 「剣難女難」
...山の手のホテルの寝床の上で米良は彼女に片足かけていまでは彼は資本主義の出鱈目(でたらめ)な機構を利用し成金になっていた...
吉行エイスケ 「地図に出てくる男女」
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