...鱈から鰊(にしん)...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...無性矢鱈(やたら)に刎歩行(はねある)く...
泉鏡花 「薄紅梅」
...「あれは出鱈目(でたらめ)でなくて間違いないのです...
海野十三 「赤外線男」
...あたしゃ決して出鱈目をいっているのではありません」と弁解した...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...そのあぶりたる干鱈と佃とを肴にして...
大町桂月 「新武藏野の櫻」
...滑稽な出鱈目(でたらめ)に満ち満ちていますが...
太宰治 「「晩年」に就いて」
...言うことが少しく出鱈目すぎる...
豊島与志雄 「渡舟場」
...かえってその出鱈目に聞き惚れようとする気色ありげに見えるくらいです...
中里介山 「大菩薩峠」
...出鱈目な人相見の癖にサクラなんか使って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...無闇矢鱈(むやみやたら)にきったかも知れないな」「でも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「なあに自殺するつもりでいろんなものを出鱈目に飲んでやったんだ...
久生十蘭 「黒い手帳」
...若い衆連は矢鱈に巫山戯て狂ひまはつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...次ぎつぎと矢鱈に話がはずんだものだから...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...一体此灌園がやつりナルモノハ吾国ニ矢鱈ニ見付カルモノデハナイ現ニ不忍池ノモノモ年ニヨリテ隆替(リュウタイ)シ殆ンド其形ヲ認メザル年スラアル...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...それが今日のような出鱈目至極のものとなり果ててしまったのは...
正岡容 「我が圓朝研究」
...鶯や柳のうしろ藪(やぶ)の前つゝじ活(い)けて其陰に干鱈(ひだら)さく女隠れ家(が)や月と菊とに田三反等の数句に過ぎざるべし...
正岡子規 「俳人蕪村」
...矢鱈(やたら)に身を持崩していたのを...
夢野久作 「二重心臓」
...ぴしや/\跳る鱈が獲れた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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