...坂のところで曲がってムルチインと息子たちが羊の毛を切ってる方へ行った(ブリヂットの方へ向いて)こないだの晩四つ角のウイニイが言ってた事を覚えているかい...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「カスリイン・ニ・フウリハン(一幕)」
...こないだから持っていた考えだが...
岩野泡鳴 「耽溺」
...歸つて來るんだらう?」「馬鹿云ふな――こないだだつて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...本当に、こないだ、あなたに言いましたね...
大杉栄 「男女関係について」
...こないだまで西の方の賊を討(う)ちにまいっておりまして...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...しかもこないだあの三人連れは確かに重い鉄扉(てっぴ)の錠前をガチャガチャと懸けていたにもかかわらず...
橘外男 「逗子物語」
...ついこないだも……ついこないだも……二十日くらい前になるかも知れませんが...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...こないだから手紙を出しましたが届かなかつたことでせう...
原民喜 「書簡」
...それにはこないだ亡くなられたご病人が...
平林初之輔 「私はかうして死んだ!」
...此間(こないだ)も私(あたし)がネ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...どこへかお出かけになりましたが――こないだ火事に逢った...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...暗がりにたたずんだが――――こないだ焼けた贔屓といやあ広海屋にきまっているが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...又、転げ落ちるわ、こないだの様に...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...「こないだのように沢山入れないでくれ給え...
森鴎外 「かのように」
...こないだまで七曲(ななまが)りの店(たな)を借りて入れてあったのだ...
森鴎外 「雁」
...こないだからちょいちょい寄って...
森鴎外 「雁」
...中に這入っているものと云ったら、こないだのより、もっと、もっと立派なの...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...「おじさんこないだいたお客さんだね」ちょっと懐かしそうに云ったが...
山本周五郎 「嘘アつかねえ」
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