...こつんと音を立てて下に落ちた...
海野十三 「火星兵団」
...まがった方向舵にこつんとつきあたった...
海野十三 「太平洋魔城」
...そうして一つ拳固(げんこ)で頭をこつん...
江見水蔭 「怪異暗闇祭」
...無心に物差しを振り上げ飼猫(かいねこ)の頭をこつんと打ったら...
太宰治 「新釈諸国噺」
...後ろから頭をこつんと打ってしまったのであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...ゾシマ長老のことだよ」「額がこつんだって?」「ははあ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...額でこつんをやったのさ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...こつん……こつん……と...
豊島与志雄 「童貞」
...夢でもみてるのかしら」こつんと額(ひたい)を一つ叩いて...
豊島与志雄 「不思議な帽子」
...「あの、辻びらを見た時、こつんと、頭へ来たんだ」南玉が、喋っているうちに、小太郎は、じろっと、庄吉を見て、深雪の側へ坐った...
直木三十五 「南国太平記」
...鞭の柄(え)の方でこつんと軽く松次郎の耳の上を叩(たた)いた...
新美南吉 「最後の胡弓弾き」
...それから棚から鉄の棒をおろして来て椅子へどっかり座(すわ)って一ばんはじのあまがえるの緑色のあたまをこつんとたたきました...
宮沢賢治 「カイロ団長」
...二番目のあま蛙(がえる)の緑青(ろくしょう)いろの頭をこつんとたたいて云いました...
宮沢賢治 「カイロ団長」
...拳骨でこつんと額をこづいた...
山本周五郎 「桑の木物語」
...誰かの頭とこつんこをし...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...いきなりそばにゐたその愛嬌のある男の頭を輕いゲンコツでこつんと叩いて...
吉川英治 「折々の記」
...小利口顔していうと頭からこつんと一つ頂戴する...
吉川英治 「新書太閤記」
...人間の脛(すね)にこつんと当たった...
吉川英治 「松のや露八」
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