...おしろいをこってり化粧した細君が土間に立ちながら...
伊藤左千夫 「浜菊」
...こってりと油が乗っていて最もおいしいのである...
太宰治 「チャンス」
...いつもポマードがこってりと塗られ...
太宰治 「女神」
...こってり塗りたてた顔が...
徳田秋声 「あらくれ」
...こってりした生花がしてあって...
徳田秋声 「仮装人物」
...こってり顔を塗っているのを...
徳田秋声 「黴」
...真白なこってりした最上品だ...
豊島与志雄 「どぶろく幻想」
...こってりと白粉の濃い襟足を見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...その美しいのをこってりとあでやかにつくっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...こってりしたあだものの粋づくり...
中里介山 「大菩薩峠」
...こってりと花などを一面に書き埋(うず)めてあるもので...
中谷宇吉郎 「九谷焼」
...先生は色事のこってりしたところを味わいたくて...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...」「でもねえ、あたしはあの娘(こ)のそばに坐っていたんですが、紅をこってりと、そりゃ厚くつけていますのよ、だからそれがまるで漆喰のように、ぼろぼろと欠けて落ちるんですもの...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...昔風のつまり天金・橋善のこってりしたのは好みに合はず...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...こってりと金で飾られた張出しのところへ身をもたせながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...こってりしたスープなのです...
三浦環 「お蝶夫人」
...大奥のこってり化粧(づくり)にも...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...こってりとした汁...
吉川英治 「新・水滸伝」
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