...こっそり洞穴の外へ忍んで出た...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...おとうさまのお城からこっそり抜(ぬ)けだしました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人魚の姫」
...前夜こっそりと小町の邸へ忍び入って...
上村松園 「謡曲と画題」
...お客さまはまたこっそり庭のくぐり戸から逃げ出しました...
江戸川乱歩 「影男」
...ポケット小僧は見うしなってはたいへんだと、こっそり、そのあとをつけました...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...握り合っていた手をこっそりほどいて...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...或(あ)る日こっそり父の会社に...
太宰治 「きりぎりす」
...こっそりと私の部屋へはいった...
太宰治 「断崖の錯覚」
...こっそり出ました...
太宰治 「恥」
...初子をこっそり呼び出して...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...僕は僕でこっそり...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...リーナにたいする山川家の扱いは、見せかけほど冷酷なものではなく、内実は、困らぬだけのものを、毎月、こっそりと届け、恩恵で縛りつけておいた...
久生十蘭 「蝶の絵」
...こっそり持って行って...
久生十蘭 「ノア」
...医者たちはこっそりと死体を墓から掘り出してゆっくり解剖しようと決心した...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「早すぎる埋葬」
...そうやってときどき一人でこっそりと私のところへ遊びに来ているかと思うと...
堀辰雄 「幼年時代」
...(b)こっそりと囁(ささや)かれる我々の懺悔(ざんげ)の仕方を非とする新教徒に味方することになるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...けれども、そのうちに、がまんができなくなって、とうとう、長い裂(さ)けめの一つの中にとびこんで、こっそりと、ガチョウのほうに近よろうとしました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...どこか安全な隠れ処からある種の物事をこっそり見たいという無意識の願望が自らの裏面に潜み棲んでいたのかもしれないと...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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