...片隅に柱時計がこちこちいっていた...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「駅馬車」
...こちこちとしきりに自動電鍵(じどうでんけん)がはいる...
海野十三 「海底大陸」
...それはまるで氷河のようにこちこちに固まった古い雪であったが...
海野十三 「三十年後の世界」
...それはまるで氷河のようにこちこちに固まった古い雪であったが...
海野十三 「三十年後の東京」
...彼はまず第一にこちこちのネクタイを襟(えり)もとから引んもぎって...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...その顔が長い間の辛酸でこちこちに固まった顔である...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...姉のこちこちした頭髪(かみ)は綺麗に丸坊主にされてしまつた...
徳田秋声 「町の踊り場」
...このこちこちとした内子の味は...
中谷宇吉郎 「母性愛の蟹」
...こちこちの木煉瓦(もくれんが)の路地をあるくおれの靴音がこつんこつんとひびいて...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...こちこちの信心家でも...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...自宅(うち)の狭い窓をこちこちに凍てつけるやうな冬の夜長の頃...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...手首がこちこち、指が痙攣(けいれん)している...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...犬は固(かた)いこちこちな道を歩くのをうれしがって...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...その階段(かいだん)は厚(あつ)いどろがこちこちに積(つ)もって...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...こちこち勉強しかないわけです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...女性に遠い気のするほどこちこちしたものごしでおありになるのも不思議である...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こちこちに固った鳩の糞が一面堆(うずたか)く積っている...
横光利一 「旅愁」
...こちこちになるからね...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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