...こちこちとしきりに自動電鍵(じどうでんけん)がはいる...
海野十三 「海底大陸」
...それはまるで氷河のようにこちこちに固まった古い雪であったが...
海野十三 「三十年後の世界」
...眼も頬も口も冷たくこちこちになってしまった...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...細い杖の先がこちこち鳴る...
夏目漱石 「虞美人草」
...こちこちしたものである...
夏目漱石 「坑夫」
...物の一月余りもこちこち其処辺(そこら)をいじって居る事がある...
「文士の生活」
...こちこちの信心家でも...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...こちこちに凍てついた長靴で顳(こめかみ)を挟まれながらも...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...それほどもう谷かげの雪はこちこちに凍(し)みついてしまっていた...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...手首がこちこち、指が痙攣(けいれん)している...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...その階段(かいだん)は厚(あつ)いどろがこちこちに積(つ)もって...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...かつ驚くべくこちこちに糊がついていながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...雁首(がんくび)にてこちこちと錠をうちて明け「へえおつかさん...
三木竹二 「いがみの権太」
...一郎も河原にすわって石をこちこちたたいていました...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...こちこち勉強しかないわけです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...女性に遠い気のするほどこちこちしたものごしでおありになるのも不思議である...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...初めに溜り込んだ疲れなど忘れてこちこちになっている...
横光利一 「旅愁」
...越前どの、そうこちこちに、法をたてに把(と)って、御自身まで、法縛りにならんことじゃな」と、世俗的に笑った...
吉川英治 「大岡越前」
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