...こちこちになって...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...それはまるで氷河のようにこちこちに固まった古い雪であったが...
海野十三 「三十年後の東京」
...こちこちの固い良心をもった人は...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...それで手足の指などは自分のからだの一部とは思われないように冷え凍えてこちこちしている代わりに頭の中などはいいかげんにあたたかいものがよい程度に充実しているような気がしている...
寺田寅彦 「春六題」
...眼も頬も口も冷たくこちこちになってしまった...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...固いこちこちの皮を握鋏で切るのだから...
豊島与志雄 「公孫樹」
...彎曲したこちこちの根が...
豊島与志雄 「蓮」
...隆吉の高い凸額(おでこ)が瀬戸物のようにこちこちして見えた...
豊島与志雄 「反抗」
...こちこちに固くなって...
豊島与志雄 「傍人の言」
...このこちこちとした内子の味は...
中谷宇吉郎 「母性愛の蟹」
...内玄関(ないげんかん)でこちこち音がする...
夏目漱石 「虞美人草」
...こちこちしたものである...
夏目漱石 「坑夫」
...こちこちの木煉瓦(もくれんが)の路地をあるくおれの靴音がこつんこつんとひびいて...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...それからこちこちな寝床...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...自宅(うち)の狭い窓をこちこちに凍てつけるやうな冬の夜長の頃...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...犬は固(かた)いこちこちな道を歩くのをうれしがって...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...こちこちに固った鳩の糞が一面堆(うずたか)く積っている...
横光利一 「旅愁」
...吊り伸びてこちこち鳴りそうに固かった...
横光利一 「旅愁」
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