...おかずもなしにこちこちたべている...
上村松園 「余齢初旅」
...こちこちの固い良心をもった人は...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...おまけに韃靼(ダッタン)人のこちこちときているんだが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...こちこちの板の上に横たわり...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...手足の筋肉がこちこちと硬かった...
徳田秋声 「足迹」
...姉のこちこちした頭髪(かみ)は綺麗に丸坊主にされてしまつた...
徳田秋声 「町の踊り場」
...固いこちこちの皮を握鋏で切るのだから...
豊島与志雄 「公孫樹」
...こちこちに固くなって...
豊島与志雄 「傍人の言」
...細い杖(つえ)の先で合土(たたき)の上をこちこち叩(たた)いて立っている...
夏目漱石 「虞美人草」
...こちこちの木煉瓦(もくれんが)の路地をあるくおれの靴音がこつんこつんとひびいて...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...こちこちの信心家でも...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...自宅(うち)の狭い窓をこちこちに凍てつけるやうな冬の夜長の頃...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...その階段(かいだん)は厚(あつ)いどろがこちこちに積(つ)もって...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...一郎も河原にすわって石をこちこちたたいていました...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...椀(わん)をこちこち洗って...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...こちこち勉強しかないわけです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...こちこちに固った鳩の糞が一面堆(うずたか)く積っている...
横光利一 「旅愁」
...初めに溜り込んだ疲れなど忘れてこちこちになっている...
横光利一 「旅愁」
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