...私のこせこせした心境を軽蔑しているようにも見える...
太宰治 「佳日」
...なんとなくこせこせした不調和な継ぎ合わせもののように見えた...
寺田寅彦 「写生紀行」
...自信のある者は何事にもこせこせしないのだと...
豊島与志雄 「囚われ人」
...いやにこせこせ突ッ付き廻したがるんで...
夏目漱石 「明暗」
...こせこせとよく動きまはる子で...
新美南吉 「疣」
...こせこせとよく動きまわる子で...
新美南吉 「いぼ」
...決してこせこせした不快や...
萩原朔太郎 「ふつくりとした人柄」
...こせこせした下劣な政治にちょっと関わってやろうと言うんだったら...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...せまい村の中で、こせこせと、ちっぽけな争いをくりかえしている息苦しさ、馬鹿々々しさ...
火野葦平 「花と龍」
...不断はこせこせとしてゐるばかりで他人の顔を見ても碌々話も交さぬ癖に...
牧野信一 「サクラの花びら」
...始終わけもなくこせこせと落つかぬ素振りを示して...
牧野信一 「毒気」
...またこせこせしているが...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...こせこせ働いて居たうちは...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...こせこせ云われる空気...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...庭つくりはこせこせした気もちである...
室生犀星 「故郷を辞す」
...こせこせしたものだと思うようにさせる傾向のあるのは...
横光利一 「旅愁」
...こせこせ恩恵をほどこしたり...
吉川英治 「新書太閤記」
...小さく、こせこせ、茂り合うよりは、一門となって、力をむすび、深く根を張って、大木となろう」来る者は、拒まず、誰とでも、杯をくみ交わした...
吉川英治 「平の将門」
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