...階下の輪転機(りんてんき)のまわり出す度にちょうど小蒸汽(こじょうき)の船室のようにがたがた身震(みぶる)いをする二階である...
芥川龍之介 「彼」
...兆民居士(ちょうみんこじ)の「一年有半(ねんゆうはん)」だのという新刊の書物も散らばっていた...
有島武郎 「或る女」
...乞食体(こじきてい)の老人が菰(こも)をまとい...
井上円了 「おばけの正体」
...ここじゃ一度もビリツリに行ってないぜ)彼とはずっと音信不通だった...
高見順 「いやな感じ」
...睦子を連れてまるで乞食(こじき)みたいな半狂乱の恰好(かっこう)で青森行きの汽車に乗り...
太宰治 「冬の花火」
...自分にもこのこじきの体験は忘れられないものである...
寺田寅彦 「自由画稿」
...「鎖されたる國」の扉をむりにでもこじ開けねばならなかつたのである...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...然れども当時この種の投書雑誌には小島烏水(こじまうすい)子の『文庫』...
永井荷風 「書かでもの記」
...彼は乞食(こじき)のやうに...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...」「わしみたいな乞食(こじき)坊主が...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...朱氏翁が鶏になったとこじ付けたのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...狂乱やこじつけを自然はいつもうけつけない...
宮本百合子 「彼等は絶望しなかった」
...しかもきわめてあやふやな根拠によってこじつけられる徳*である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それにネープルスは汚いとこじゃ...
横光利一 「旅愁」
...果心居士(かしんこじ)は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...しかし有名なる果心居士(かしんこじ)の弟子(でし)が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...鞍馬(くらま)の奥(おく)の僧正谷(そうじょうがたに)で果心居士(かしんこじ)にそだてられ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...真鍮鐺(しんちゅうこじり)に梵天帯(ぼんてんおび)が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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