...あなたと同様はきはきした事の好きなわたしがこんなに意地(いじ)をこじらしたり...
有島武郎 「或る女」
...それを又依怙地(いこじ)に引きはなそうとしている紫繻子...
江戸川乱歩 「踊る一寸法師」
...こじき少年は、くすくす笑いながら、ひとことも、ものをいわないで、また、だん、だん、だんと、こんどは、もっとはげしく戸をたたくのでした...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...こじき少年は、あたりを見まわして、考えていましたが、ちょうど、その二階の窓の外に、大きな木が立っているのに気づくと、いきなり、その木のみきにとびついて、上のほうへ登っていきます...
江戸川乱歩 「探偵少年」
...こじき少年は、トランクのふたを、ほそめにひらいて、そのようすを見ていましたが、トラが中にはいってしまうと、ふたをぜんぶひらいて、トランクからはいだし、玄関のドアのそばまでいって、中のようすに、耳をすましました...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...だから突然(とつぜん)この小舅(こじうと)と自分(じぶん)の間(あひだ)に御櫃(おはち)を置(お)いて...
夏目漱石 「門」
...見るともう欄干を超えた乞食(こじき)は...
野村胡堂 「悪人の娘」
...こじりを外へ向けて自分の懷ろへ匕首の鞘を突つ込む奴があるものか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何年の間は中上川彦次郎(なかみがわひこじろう)が引受け...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...「しるこじゃねえや」と伯父貴に剣の峰を食わされるあたりなど――そう言ってもいい味だった...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...依怙地(いこじ)のくせに算筆も人より長(た)けていたというので...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「只今(たゞいま)御門(ごもん)の前(まへ)へ乞食坊主(こじきばうず)がまゐりまして...
森鴎外 「寒山拾得」
...軍医もこんな依怙地(えこじ)な心臓にゃあこれまでおめにかかったことがねえって...
山本周五郎 「青べか物語」
...扈従(こじゅう)の人々も歓びあい...
吉川英治 「三国志」
...いかにもわしは果心居士(かしんこじ)じゃ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...果心居士(かしんこじ)がいるような心地(ここち)がして...
吉川英治 「神州天馬侠」
...なにしやがんでい」つかまれている脇差のこじりを(も)ぎ払おうとして振向いた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...他家から拝借した「放鷹故実(ほうようこじつ)」を...
吉川英治 「夕顔の門」
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