...女の人はこくりとうなずきました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 大久保ゆう訳 「おやゆび姫」
...墨もていやが上に濃く塗りこくり...
泉鏡花 「凱旋祭」
...怪船(かいせん)黒竜丸(こくりゅうまる)話変って...
海野十三 「少年探偵長」
...こくり/\居睡(ゐねむ)りをしてゐたが...
薄田泣菫 「茶話」
...こくりこくりと居睡をし続けてゐる...
薄田泣菫 「独楽園」
...自分の傍でこくりこくり居眠りをしているお酌の女のひとに気づき...
太宰治 「貨幣」
...天理を告ぐ器であると云って『告理(こくり)』の文字を用いたので...
田中貢太郎 「狐狗狸の話」
...大部分の客がこくりこくりやっていた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...こくりこくり居眠りしている...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...これは姦臣(かんしん)や酷吏(こくり)よりも始末が悪い...
中島敦 「李陵」
...番台の男はこくりこくりやっているし...
橋本五郎 「地図にない街」
...頻(しき)りにこくりこくり居睡(いねむ)りをしていたからである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...こくりこくりと渦巻の上をさ迷つてゐた...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...主の貴様からしてこれぢや親父の後が継げないのも道理こそ! はつこくりつけるぞや!」と云ひながら舅は装ひを凝した部屋を見廻した...
牧野信一 「円卓子での話」
...朝鮮満洲吉林(きつりん)黒竜江(こくりゅうこう)などは紫色の内にあれど北京とも天津とも書きたる処なきは余りに心細き思ひせらる...
正岡子規 「墨汁一滴」
...」果してこくりこくり居睡(ゐねむり)を始めたのをよび覺まして...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...そしていっぱいに気兼(きが)ねや恥(はじ)で緊張(きんちょう)した老人(ろうじん)が悲(かな)しくこくりと息(いき)を呑(の)む音がまたした...
宮沢賢治 「泉ある家」
...その証拠をくれる?」宏子はこくりと合点した...
「海流」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??