...確かに鳥らしく聞こえるが...
泉鏡花 「海の使者」
...事件その物よりも更に面白くさへ聞こえるのであつた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...あおじやつぐみの鳴き声が垣に近く聞こえる...
田山花袋 「田舎教師」
...きこえる?」「ウム...
土田耕平 「八の字山」
...姿は見えないがただ足音だけが聞こえる群がり立った軍勢をうしろにひきつれて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...貪食(どんしょく)と強力とをもって聞こえる髯鮎子(きゅうぜんねんし)を訪ねたとき...
中島敦 「悟浄出世」
...露骨と聞こえるにしろ...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...その断わり方が妙に生意気にきこえる...
古川緑波 「このたび大阪」
...低まった時は隣室からでも聞こえるように遠のいた...
北條民雄 「いのちの初夜」
...どの頁(ページ)にも聞こえるだろう...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...」「あ、きこえる...
室生犀星 「みずうみ」
...聞こえるものは谷川の音ばかりである...
森鴎外 「木精」
...この音がきこえるとどんな晴れた日も曇り...
柳田國男 「日本の伝説」
...水の音ばかり聞こえる寂寞(せきばく)境ですからね...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...自分の鼾(いびき)の音が時々ゴウゴウと聞こえる...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...年三十をこえると...
吉川英治 「新書太閤記」
...年ようやく不惑(ふわく)をこえること五年...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
...救いを呼ぶ声が聞こえるかと思ったが...
和辻哲郎 「地異印象記」
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