...黄色に変色して互いに膠着(こうちゃく)して...
有島武郎 「或る女」
...無機物の生活さえが膠着(こうちゃく)していると見える...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...脳力の固定思想の膠着(こうちゃく)...
伊藤左千夫 「絶対的人格」
...そういう口上そのものが年を経るとともに一層固くなりつよく膠着(こうちゃく)するものであって...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...しかしその中に学界の監察官のようなかたが一人でもいて来客の肩の後ろで厳粛な顔をしていられると自分の口は自然に膠着(こうちゃく)してしまって物が言えなくなる...
寺田寅彦 「柿の種」
...正月の引盃(ひきさかずき)の朱漆の面に膠着(こうちゃく)した塵はこれとは性質がちがい...
寺田寅彦 「新年雑俎」
...いわゆる打ち越しに膠着(こうちゃく)し...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...そのままそれを戸の縁に膠着(こうちゃく)さした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...戦いは膠着(こうちゃく)の状態にある」「荊州の劉表を味方にしても...
吉川英治 「三国志」
...両軍ははやくもこの膠着(こうちゃく)陣形におちてしまった...
吉川英治 「私本太平記」
...ここの膠着(こうちゃく)をすてて...
吉川英治 「私本太平記」
...死の執念に膠着(こうちゃく)して...
吉川英治 「私本太平記」
...戦況の慢性的な膠着(こうちゃく)が...
吉川英治 「私本太平記」
...いつまで郷土に膠着(こうちゃく)していないことは...
吉川英治 「新書太閤記」
...膠着(こうちゃく)したままの自軍をながめて...
吉川英治 「新書太閤記」
...秀吉をここに膠着(こうちゃく)せしむべき方策を取り...
吉川英治 「新書太閤記」
...変りない襲(よ)せつ返しつの膠着万遍(こうちゃくまんべん)といった戦況だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...しかし武蔵はそこに長く膠着(こうちゃく)していることはかえって不利としているらしい...
吉川英治 「宮本武蔵」
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