...こうして堂の中は死の世界と化した……...
海野十三 「超人間X号」
...現にこうして話しているわれわれの問答も...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...自分もこうして阿母さんを苦しめた時もあったのにね...
徳田秋声 「黴」
...と思うのだがたとえばいまでもこうして眼だけは活字の上を走っていても...
徳永直 「冬枯れ」
...しかしこうして育った日本人が...
萩原朔太郎 「老年と人生」
...ただこうしているだけ...
久生十蘭 「だいこん」
...こうして、又しても街道の両側を、里程標だの、宿場役人だの、井戸だの、荷馬車の行列だのが、後へ後へと飛びすぎて行き、灰色の村落にさしかかる度毎に、サモワールだの、女房連だの、旅籠屋から燕麦をかかえて飛び出して来る素敏っこい亭主だのが眼についた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...六こうして猿小僧の御蔭で十三人の子供は皆無事で都に着いて...
夢野久作 「猿小僧」
...こうして長らえているのだけれど――」と言い出した...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...御者が毎(いつ)もこうして燕麦を出しくれるを見置き夜食欲しきごとにこれに倣(なろ)うたんだ...
南方熊楠 「十二支考」
...こうして、女の子はいまではお妃(きさき)さまになりました...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「にいさんと妹」
...こうして、ユパフォルスまできました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...……きっとですよ」こうして夏から秋ぐちまで...
山本周五郎 「初蕾」
...こうして出来上った人間の「肉体」を...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...こうして共産主義の背後から...
横光利一 「上海」
...恥をしのんでこうしているのは...
吉川英治 「江戸三国志」
...こうしては居られない」と...
吉川英治 「三国志」
...こうして翌々日...
吉川英治 「私本太平記」
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