...生きてる中は険呑(けんのん)だから書かんが...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...これは険呑(けんのん)至極と思いましたが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...まだ誰も剣呑(けんのん)がって国も言わなければ年代にも触(さわ)ってみないうちに...
中里介山 「大菩薩峠」
...甲府城下ではそれほどに剣呑(けんのん)がられたことがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...まだ今晩が剣呑(けんのん)でござんすからな...
中里介山 「大菩薩峠」
...今度は座敷牢では剣呑(けんのん)だから...
中里介山 「大菩薩峠」
...けんのんだ」「おれは大丈夫だが...
夏目漱石 「草枕」
...今下へ行くとせっかくの話をやめてしまってよ」「どうも剣呑(けんのん)だね...
夏目漱石 「虞美人草」
...けんのんでない...
夏目漱石 「三四郎」
...してやろうと思ってるのさ」「思ってるだけじゃ剣呑(けんのん)なものだ」「なあに年(ねん)が年中(ねんじゅう)思っていりゃ...
夏目漱石 「二百十日」
...そんな剣呑(けんのん)な思いまでして借りる必要もあるまいからね」健三は苦々しいうちにも滑稽(こっけい)を感じた...
夏目漱石 「道草」
...御母(おかあ)さんは肥(ふと)つてるから劍呑(けんのん)だ...
夏目漱石 「門」
...ちょうど木槿垣(むくげがき)を一重隔てて南隣りは沈澱組(ちんでんぐみ)の頭領が下宿しているんだから剣呑(けんのん)だあね」「困るね」と東風君が気の毒そうに調子を合わせる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...危険(けんのん)で手が出せなかったが...
二葉亭四迷 「平凡」
...汽車が出てから四十五分……左手の小山……汽車からとび下りるのはけんのんな仕事だ...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...けんのんなことはやめて下さい...
山本周五郎 「雨あがる」
...そこでコンナ処に居ては険呑(けんのん)だと気が付いたから...
夢野久作 「爆弾太平記」
...けんのんで仕様がない...
夢野久作 「眼を開く」
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