...馬越氏はけろりとした顔で...
薄田泣菫 「茶話」
...でんとおさまってけろりとしている...
太宰治 「如是我聞」
...けろりとしてトラビヤタの鼻唄をはじめた...
太宰治 「ろまん燈籠」
...頬杖(ほおづえ)つくと云う見得(みえ)でデカがけろりとして眺めて居た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...余り腹がすくと、飯を一杯食わしてくれと、杉本のところへやって来て、二三度分を一度に平らげて、けろりとして、親方のところへ、仕事を貰いに出かけていった...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...客がそれらを払いのけて一人を選べば他の者等は直ちにけろりとして一抹の未練気も示さない...
豊島与志雄 「上海の渋面」
...一日眠りとほしてからけろりとなほりました...
豊島与志雄 「スミトラ物語」
...酔っ払った時のことを後でけろりと忘れるのも...
豊島与志雄 「囚われ人」
...やがてけろりとしてしまって...
豊島与志雄 「反抗」
...母はそんなことはけろりと忘れたかのように...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...けろりと忘れたような風をしているのです...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...さうしてその不幸な暗黒の胸に人しれず湧いて溜つた悲しみを遠慮のない大声に泣き涸らしてしまへばれいのそろばんを肩にかけてけろりとして帰つてゆく...
中勘助 「銀の匙」
...けろりとした顔をふりむける...
中村地平 「南方郵信」
...全く忘れてしまったようなけろりとした顔貌であった...
室生犀星 「童話」
......
室生犀星 「星より來れる者」
...けろりと忘れ果ててゐたものを...
吉川英治 「折々の記」
...けろりと忘れはてているような風でもあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...けろりとした顔で...
吉川英治 「親鸞」
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