...そのばけものやしきの地下室のまわりにはりこませます...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...なまけものに飛躍はない...
大杉栄 「鎖工場」
...此道具(だうぐ)も獣(けもの)の皮(かは)を以て鞘(さや)となす...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...「ばけもの!」太宰は右の頬を毆られた...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...のけものにされてゐるやうな氣がしてゐた...
太宰治 「六月十九日」
...獣(けもの)を食ったりいろいろの悪(あく)もの食いをしつくしたあげくついに石炭まで食うように堕落したのは不憫(ふびん)である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...私も氣がつきませんでした」母親がこれだけでも記憶してゐたのは見つけものでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お月様わたしはきばがほしいのですいのししになってお山のなかの森のふかいところへわたしのおうちをつくりたいのです森のけものがみんなでわたしをうやまうようにわたしに大きいきばを下さいわたしは山の大将になりたいのですいのししはつよいですわたしはいのししになりたいのです豚はお月様にこんなおねがいごとをしました...
林芙美子 「お父さん」
...めっけものでした...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...けものだろうか...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...お前達はこれから獣(けもの)の市場へ行って...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...大きな大きな青じろい獣(けもの)の骨が...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...おさらだの、さかずきだの、おわんだの、さては、鳥や、けものや、ふしぎな動物などを...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「忠義者のヨハネス」
...その眼はさらにけもののような貪欲(どくよく)な光を帯びてきた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...――以後のお首は儲(もう)けものと申すもの...
吉川英治 「新書太閤記」
...天地は寂(せき)とし、およそ鳥けもの、地虫の類までが一瞬、しいんと密(ひそ)まった感じである...
吉川英治 「新・水滸伝」
...懸軸(かけもの)も...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...「賭物貢(かけものみつぎ)ノ式」というのが...
吉川英治 「天皇と競馬」
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