...その癖(くせ)装飾はけばけばしい...
芥川龍之介 「上海游記」
...このへんの女中に対してもそんなしつっこいけばけばしい柄(がら)の着物は二度と着る気にはなれなかった...
有島武郎 「或る女」
...男の子はけばけばしい色に塗った大小いろいろの紙鳶を高低いろいろな空中に飛ばせる...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...さてはけばけばしい彫刻をした大小いろいろの指環や...
海野十三 「少年探偵長」
...「けばけばしい」花は無情にも茶室から遠ざけられた...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...けばけばしいつたら有りやしない...
薄田泣菫 「茶話」
...けばけばしい友禅の襦袢のうえに地味な黒縮緬の羽織を着ている...
近松秋江 「黒髪」
...ちょうど庭一面に生い繁った仲間のけばけばしい花の間から太陽をめがけてぐっと伸び出ている大きな向日葵(ひまわり)のように...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...いかにもけばけばしい...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...けばけばしいことの嫌(きら)いなその身装(みなり)などが...
徳田秋声 「爛」
...けばけばしい舞踏服で...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...けばけばしいリボンであごの下にとめて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...けばけばしい色で塗り隠せると思うのか...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...けばけばしい衣裳と...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...そこで彼はけばけばしいこと...
三木清 「人生論ノート」
...彼女らの手放しの好みでけばけばしい原色を選択することには何かしら無理もない理由を認める...
三好達治 「銀座街頭」
...かつてなかったけばけばしい姿が無遠慮に現される...
柳宗悦 「工藝の道」
...けばけばしい色彩の女たちがまざっていた...
山川方夫 「その一年」
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