...八っちゃんが頬ぺたをひっかけば僕だって口惜(くや)しいから僕も力まかせに八っちゃんの小っぽけな鼻の所をひっかいてやった...
有島武郎 「碁石を呑んだ八っちゃん」
...あそこから覗(のぞ)けば...
海野十三 「少年探偵長」
...うまく行けば僕等は一飛びに追手のかからぬ場所へ逃げられるのです...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...「私が書けば先生の本の廣告にもなりませう...
小穴隆一 「二つの繪」
...くれゆく春のかなしさは薊(あざみ)の花をつみとりてとんとたたけば馬がでるそつとはらへば牛がでるでてはぴよんぴよんにげてゆく...
竹久夢二 「どんたく」
...モオツアルトを聞けば...
太宰治 「渡り鳥」
...それに誘はれて行けば...
田山録弥 「浴室」
...梵語(ぼんご)udadhi(海)が単数四格で終わりにmがつけば「ワダツミ」に近づく...
寺田寅彦 「言葉の不思議」
...戸を開けば、霜如雪(しもゆきのごとし)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...或る国に往(ゆ)けば「マド」も「マト」も音として区別しないという所もあるのです...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...そこを目がけて掘ってゆけば水に行きつくが...
久生十蘭 「地底獣国」
...この生活が永久につづけばいいと...
久生十蘭 「虹の橋」
...あそこまで行けば引き返すにしても駕籠が仕立てられるから……」これらの径々では馬の背も借りられぬ病人のためには今だに昔ながらの山駕籠が唯一のものだつた...
牧野信一 「剥製」
...二三の例を挙げておけば...
三田村鳶魚 「中里介山の『大菩薩峠』」
...堅實な遣口(やりくち)で行けば...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...彼のことは彼に任せておけばいい」こんども第二は頷いただけだった...
山本周五郎 「はたし状」
...これさえ覚えとけば...
横光利一 「旅愁」
...(この素質を、よく磨けば、天下の風(ふう)はこの人に靡(なび)こう...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??