...彼女はあの健気(けなげ)な決心も...
芥川龍之介 「南京の基督」
...「ろおれんぞ」が健気(けなげ)な振舞に驚きながらも...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...梨花はけなげにも...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...けなげなことを言出したので...
海野十三 「火星兵団」
...それは労なくして賃銀を受取ることを恥しく思ふけなげな心持からと云ふよりは...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...けなげな彼の頭の中には...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...殊勝(けなげ)なこと...
中里介山 「大菩薩峠」
...おおかた流汗淋漓(りゅうかんりんり)大童(おおわらわ)となって自転車と奮闘しつつある健気(けなげ)な様子に見とれているのだろう...
夏目漱石 「自転車日記」
...けなげな自分の旅のすがたがいまでは人のことのやうに思ひ出されるだけだつた...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
...この矛盾のひどい中で悪に抵抗して力一杯生きようとしているけなげな若い女性のためには...
宮本百合子 「新しい抵抗について」
...「士族の女(むすめ)で健気(けなげ)にも商売を始めたものがあるという噂(うわさ)を聞いて...
森鴎外 「渋江抽斎」
...その健気(けなげ)な志を大いに買って...
吉川英治 「三国志」
...こんなけなげな者になったかというご感慨なども入りまじり...
吉川英治 「私本太平記」
...養父も汝の健気(けなげ)を見とどけた上で討死いたすであろう」「かならずおくれは取りませぬ」秀勝は両手をつかえた...
吉川英治 「新書太閤記」
...健気(けなげ)にもいう弁次郎幸村の言にうごかされて...
吉川英治 「新書太閤記」
...健気(けなげ)な奴だと賞(ほ)めておこう...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「万吉と一緒に、阿波へお渡りあろうという御決心、けなげに存ずる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...健気(けなげ)よとも忝(かたじけな)いともいいようがない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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