...けだるい四肢(しし)の節々(ふしぶし)に幽(かす)かに響いて来る...
梅崎春生 「日の果て」
...音といへば河の瀬の低い単調な音ばかりでけだるいよどんだ空気の中に突然としてはげしい蹄の音が起る...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...過ぎ去ると共にすべてはけだるい一様な調子の中にのみこまれ...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...脚が重い、けだるい、胸がむかつく...
田山花袋 「一兵卒」
...脚がけだるい...
田山花袋 「一兵卒」
...けだるい脚が一種の圧迫を受けて疼痛(とうつう)を感じてきたのは...
田山花袋 「一兵卒」
...けだるい囁きを漏らす葉っぱの隙間から飄然たる踊りを見せていた...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「感覚の殻」
...けだるい風體でしやがんでゐるのや...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...けだるいがっかりした身を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...けだるい微笑……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...けだるい先生の講義の聲が蜜蜂の翅音(はおと)のやうに聞えてくる...
南部修太郎 「猫又先生」
...風呂上りの、けだるい五體が、まるで、ぼつてりと水を含んだやうに重い...
林芙美子 「暗い花」
...けだるい暑気がおとずれた...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...男がけだるい声で答えた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...けだるい雰囲気にぴったりだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...けだるいギターを聞きながら紙巻きたばこを吸っていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...食後のけだるい幸福感にひたりながら...
山本周五郎 「季節のない街」
...例のけだるい稽古三味(じゃみ)の調子はずれでもなく...
吉川英治 「江戸三国志」
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