...土をけずる錐は、大きいほどいいわけだが、錐を大きくすると、こんどは地下戦車自身が大きなものになって、地下の孔(あな)をくぐることがむずかしく、速度も出なければ、馬力ばかりたくさん要(い)って不経済のようにも思う...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...えんぴつをけずる小さなナイフですが...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...それは鉛筆をけずるにも足りない...
太宰治 「人間失格」
...愉快なことには、滑車のきしる音や、石をけずる音や、板を打ち付ける音などが、毎日朝から晩まで聞こえてきた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...骨身をけずる苦心をしたのである...
中谷宇吉郎 「湯川秀樹さんのこと」
...一生のあいだの骨身をけずるような努力によって得られる以上のものが手に入るのです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...それこそ骨をけずるような苦心をして造ったもので...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...骨身をけずるような闘争であって...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...斧でけずるのであるから...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...しのぎをけずる激戦はくりかえされていたのである...
吉川英治 「私本太平記」
...ザザザザーッと谷をけずるような響(ひび)きもしてきた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...柱でもけずるように...
吉川英治 「親鸞」
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