...岸をめぐれる槐柳(かいりゅう)のかげや前後の掛茶屋にいる人を見れば...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...人間がくぐれるくらいの穴があいていたのである...
海野十三 「火星兵団」
...日についでめぐれる月や水仙花一月二十三日 「玉藻十句集(第三十六回)」避寒して世を逃(のが)るゝに似たるかな一月二十五日 丸之内倶楽部俳句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...どこかで三味を弾いてる水兵さんがならんでくる葉ぼたん畑今年のお正月もお隣りのラヂオひそかに蓄音機かけてしぐれるけふも返事が来ないしぐれもやう・ひとり住んで捨てる物なし二階ずまゐのやすけさのお粥が出来たお正月もすんで葉ぼたんの雨となつてさん/″\降りつめられてひとりぬかるみふみゆくゆくところがない・重いもの負うて夜道を戻つて来た・戻れば水仙咲ききつてゐる今夜は途上でうれしい事があつた...
種田山頭火 「行乞記」
...幡夫屋(二五・中)折々しぐれるけれど...
種田山頭火 「行乞記」
...十一月廿五日けふもしぐれる...
種田山頭火 「其中日記」
...そして帰来少しづゝほぐれる...
種田山頭火 「其中日記」
...質入して・けふから時計を持たないゆふべがしぐれる・ちよつとポストまで落ちる葉や落ちた葉や父子対面―飯塚に健を訪ねて―・このみちまつすぐな...
種田山頭火 「其中日記」
...錢形の親分」ほぐれる人の渦の中へ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いつほぐれるかもわからない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...じきにほぐれるだろう...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...そうかと思うと小ぜり合いをしてフッと両方で気分のはぐれるような調子で発車を待っている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...己はぐずぐずすると電車に乗りはぐれる...
森鴎外 「里芋の芽と不動の目」
...眠ったものは、はぐれるぞ...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...もとより小児の親にはぐれる場合も多かったろうけれども...
柳田国男 「山の人生」
......
横瀬夜雨 「花守」
...迷(は)ぐれるなよ...
吉川英治 「私本太平記」
...体じゅうから解(ほ)ぐれるような心地した...
吉川英治 「山浦清麿」
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