...修業中だけはお謹みなさいね」「馬鹿々々々々々々……ぶんなぐるぞ」「なぐれると思ふならなぐつて頂戴...
有島武郎 「骨」
...人間がくぐれるくらいの穴があいていたのである...
海野十三 「火星兵団」
...お正月の母子(オヤコ)でうたうてくるまた降りだしてひとりであるほころびを縫ふほどにしぐれる・縫うてくれるものがないほころび縫つてゐる一月十日雪が積んでゐる...
種田山頭火 「行乞記」
...・しぐれる夜の歪んだ障子・茶の花のちるばかりちらしてをく十二月十二日雨となつてあたゝかくなつた...
種田山頭火 「其中日記」
...今日此頃はほんとうにようしぐれる...
種田山頭火 「其中日記」
...そして帰来少しづゝほぐれる...
種田山頭火 「其中日記」
...落葉する樹もありて・バスト(マヽ)汽車と寒い灯が灯が走りくる・ふけて戻ればたどんがひそかに燃えてゐた湯田一句追加・山山もみづりそのなかよい湯のわくところ・しぐれてはそこらで山羊のなく変電所十一月八日晴曇さだめなくしぐれる...
種田山頭火 「其中日記」
...しぐれだしたがしぐれるままに行乞しつづけた(薯...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...子供は彼にはぐれるのを非常に恐れて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...見はぐれるのはをかしいやうだけれども...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...人間がもぐれるわけは無く...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...瞬く間にほぐれる...
松本たかし 「松本たかし句集」
...一つぐれると明日演奏会に着て出る長襦袢まで質へぶちこんで呑んでしまったりするが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...何という匂い深く謹んだ花のような息づかいであったろう――眠元朗は掌につたわる息づかいを一弁ずつほぐれる花にも増して...
室生犀星 「みずうみ」
...あれほど酷く虐められても遊び仲間にはぐれるといふことは...
室生犀星 「めたん子傳」
...己はぐずぐずすると電車に乗りはぐれる...
森鴎外 「里芋の芽と不動の目」
...どうかしたはずみにこれにはぐれると...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...迷(は)ぐれるなよ...
吉川英治 「私本太平記」
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