...まずこういったぐあいです...
江戸川乱歩 「影男」
...このしめり工合(ぐあい)じゃあ...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...眼の工合(ぐあい)はわるくないが...
田中貢太郎 「雪の夜の怪」
...そこへ持ってきてお遊さんがひまな体でござりましたからおしずさんは月のうち半分ぐらいは粥川の方へとまりに行っているというようなぐあいでどっちの家の娘だか分らないようにしておりましたので自然お遊さんの出る幕が多かったのでござりますがそれが父にはねがってもない仕合わせだったのでござります...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...そこにも一本というぐあいで...
種田山頭火 「三八九雑記」
...家内の様子がどんなぐあいになっているのかということになると...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...どうも僕らのふところぐあいに合わないんだよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...……そういうぐあいに...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...屠所(としょ)の羊といったぐあいにトボトボとついてゆく...
久生十蘭 「キャラコさん」
...日本家屋のほうの設営や間仕切りのぐあいをみると...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...こんなぐあいになっているので...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...わたしはずうっとぐあいがいいよ」ジョバンニは玄関(げんかん)を上がって行きますとジョバンニのお母さんがすぐ入口の室(へや)に白い巾(きれ)をかぶって寝(やす)んでいたのでした...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...ぐあいの悪(わる)いことには...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...暫くつきあいが絶えているようなぐあいですから」「それはいけない...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...茶汲み女は「母親のぐあいが悪いので」と云いわけを云っていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...私はもう村田さんを尊敬しませんね」彼は顔をへんなぐあいに歪め...
山本周五郎 「山彦乙女」
...ぐあいの悪いことが起こってきた...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...凭(もた)れぐあいがいいのに任せて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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