...ある日彼は杖をつくろうと思いたった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...自分の番を待ちながらくろうとたちの間に交って相弟子の稽古を見物したり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...くろうとでもしろうとでも...
谷崎潤一郎 「細雪」
...時々黒人(くろうと)上りの者を女房とも附かず引き擦り込む事がありますが...
谷崎潤一郎 「幇間」
...自分の絵を一つの単純な絵として見て黒人(くろうと)のと比較する時に...
寺田寅彦 「自画像」
...ヨーロッパの大都市では、男女関係に於て、くろうと、しろうとの区別が、一般に殆んど無視されている...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...物には専門家(くろうと)と素人(しろうと)の差別が生ずるのだと...
永井荷風 「妾宅」
...鉄砲は玄人(くろうと)だよ」「そうかなあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...くろうとはだしの取引を平気でやり出すだけの身軽さがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...この黒人(くろうと)だか素人(しろうと)だか分らない女と...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...金魚の歌をつくろうと思いました...
林芙美子 「お父さん」
...博多帯を音のしないように締めて、髪をつくろうと、私は二人分の下駄を店の土間からもって来た...
林芙美子 「新版 放浪記」
...或は黒人(くろうと)上りかとも思ってみたが...
二葉亭四迷 「平凡」
...玄人(くろうと)目で見るまでもなく...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...彼の意志する一条の路をつくろうとするのである...
本庄陸男 「石狩川」
...多数素人へのあてこみは少数黒人(くろうと)の最も厭忌(えんき)する方法を取らざるべからず...
正岡子規 「人々に答ふ」
...殊(こと)に玄人(くろうと)になると雀(すずめ)や頬白(ほおじろ)を撃つて徒(いたずら)に猟の多いことを誇るやうなことはせぬやうになり...
正岡子規 「病牀六尺」
...習う本人のみならず黒人(くろうと)の先生方でも何だか解からぬまま唸(うな)っているのが多く...
夢野久作 「謡曲黒白談」
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