...よほど考えてくれないと困る...
石川欣一 「山を思う」
...紅(くれない)に照らしたばかり...
泉鏡花 「婦系図」
...老(おい)の頬(ほお)に紅(くれない)潮(さ)すや濁り酒明治三十九年十月八日 俳諧散心...
高浜虚子 「五百句」
...もっとはっきり言ってくれないのですか? お父さんには...
太宰治 「新ハムレット」
...しかし私にはくれない...
種田山頭火 「行乞記」
...鉦打で泊ろうと思ったけれど泊めてくれない...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...蒼(あお)い顔にやや紅(くれない)を潮(ちょう)した熱心な主僧の態度と言葉とに清三はそのまま引き入れられるような気がした...
田山花袋 「田舎教師」
...だれも取りあってくれない...
壺井栄 「二十四の瞳」
...何も知ってくれないような父親の挙動(ふるまい)が腹立しかった...
徳田秋声 「あらくれ」
...何の話もしてくれない...
豊島与志雄 「好人物」
...いつまで立っても出してくれないのがもっとも邪魔になる...
夏目漱石 「坑夫」
...耳にも掛けてくれないと言うのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「……あのどうにかしてくれない...
正岡容 「寄席」
...ヘ、何を!浮山 薬をのんでも無駄だから、くれないんだよ...
三好十郎 「冒した者」
...どうしても此方の言い分を聞いてくれないんだ...
三好十郎 「その人を知らず」
...その時少し花を買って来てくれないか...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...それには眼もくれないで...
吉川英治 「増長天王」
...それは貴方にお話してもおそらくは信じてくれないだろうと思うがその癖は『息を止める』ということなのである...
蘭郁二郎 「息を止める男」
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