...眠っていても直ぐ起きて来ますからそいつへ干菓子(ひがし)をくれてやるんです...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...もらう者があればただくれてやると申しましても...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...土偶像(でくのぼう)にくれてやるは惜しいじゃないか」奴僕はてんでそんなことは信用していなかった...
田中貢太郎 「賭博の負債」
...お島はぱっぱと金や品物をくれてやるのが...
徳田秋声 「あらくれ」
...みじめな奴(やつ)! この五百フランもくれてやる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...くれてやる」庄吉は...
直木三十五 「南国太平記」
...陪臣すなわちそれら直参の被官人にくれてやることをすらも厭(いと)わなかった...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...現に太田庄へくれてやる扇面の画をば...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...一ドル銀貨をくれてやるぞ」「いま行ってるところでがす...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...こいつをくれてやる...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「いさましい ちびの仕立屋さん」
...罷免する土産にくれてやるがいい」「私もそうするつもりでいたところです」と兵部が答えた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「礼はこっちからくれてやる」こう云ってちょび髭の頬ぺたをいやというほどはり倒してやった...
山本周五郎 「陽気な客」
...(三成! くれてやるぞ! おれの生命(いのち)は)しかし――まだ佐和山へ答えを送ってやらないのは...
吉川英治 「大谷刑部」
...「法衣はそちにくれてやる...
吉川英治 「私本太平記」
...くれてやる禄にも困っておりはしないかということを...
吉川英治 「新書太閤記」
...鶏(とり)の片股をくれてやるだ」「ふざけるな」「だって...
吉川英治 「親鸞」
...ここにあるだけくれてやる...
吉川英治 「野槌の百」
...剰銭(つり)はくれてやるから」三投げた物が印籠とは見えなかったのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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