...水母(くらげ)にやられたんだ...
芥川龍之介 「海のほとり」
...海月(くらげ)が泳ぐような二人づれが...
泉鏡花 「薄紅梅」
...海月(くらげ)が寄るのでございます...
泉鏡花 「海神別荘」
...たたかう「鉄(てつ)の水母(くらげ)」八機の爆撃隊は...
海野十三 「海底大陸」
...これぞ英国海軍が海賊艇とよんでにくんでいる「鉄水母(てつくらげ)」潜水艇だった...
海野十三 「海底大陸」
...鉄水母(てつくらげ)に乗っているロロー殿下は...
海野十三 「海底大陸」
...中にはまたこの妖婆アダムウイッチの日記帳にあるごとくそれが鼠からか水母(くらげ)からか知らないが...
海野十三 「軍用鼠」
...くらげのようにクナクナと...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...浮(う)かべる脂(あぶら)の如くして水母(くらげ)なす漂(ただよ)へる時に...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...へばりついた所が海月(くらげ)の糸にでもさわったように痛がゆくなる...
寺田寅彦 「柿の種」
...浴後、私と妻は夕食の卓につく、鯉の洗い、姫鱒の塩焼、ぜんまい、きくらげなど、土地の珍しいものが出る...
外村繁 「澪標」
...×えこそ忘れめやそのくちづけのあとやさき流るる水をせき止めしわかれの際の青き月の出×雨落し來らんとして沖につばなの花咲き海月(くらげ)は渚にきて青く光れり砂丘(をか)に登りて遠きを望むいま我が身の上に好しと思ふことのありけり...
萩原朔太郎 「ありや二曲」
...するとかれは懸命に身ぶりをしながら、かの女たちのほうへかけてくる――自分の体験したことを話してきかせるために、自分の見つけたもの、つかまえたもの――貝がらだの、たつのおとしごだの、くらげだの、それから横に走るかにだのを見せてやるために...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...二箇月ばかりその家で生活した間の食物は土、紙、鼠、とかげ、がま、ひる、いもり、蛇、それからくらげ、ふぐであつた...
村山槐多 「悪魔の舌」
...亀・海月(くらげ)であれ...
柳田国男 「海上の道」
...ぶるぶる慄(ふる)える海月(くらげ)を攫(つか)んで投げつけ合った...
横光利一 「花園の思想」
...澄み返った空にくらげの浮き漂うような安らかさで...
横光利一 「旅愁」
...海月(くらげ)のやうに青ざめた月がよろよろ泳ぎゆく...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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