...程(ほど)よき高(たか)さの壁(かべ)の凹所(くぼみ)に据(す)えられ...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...乳の間のくぼみに顔を埋(うず)めながら...
有島武郎 「或る女」
...そして地とこの壁との中間のくぼみに何人も越えることのできない大洋がある...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...用なき窪(くぼみ)をば填(う)め...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...蓋は長軸にそって両側にくぼみがあり...
石川欣一 「比島投降記」
...岩のくぼみに立ちどまりました...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...彎曲(わんきょく)のくぼみくぼみに...
太宰治 「春の盗賊」
...眼のまわりはくぼみ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...眼窩のくぼみが感ぜらるる...
豊島与志雄 「操守」
...」道のくぼみに一揺れしたかと思うと...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...平地のくぼみ、地勢の変化、好都合な横道、森、低谷なども、軍隊と呼ばるるその巨大の踵(くびす)を止め、その退却を抑止することができる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...黴(かび)がはえたようにそのくぼみに埃(ほこり)がたまる――ある時...
長谷川時雨 「木魚の顔」
...ながくあとを引く波のくぼみには昔の死者の姿も見えた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「髪あかきダフウト」
...聖モリイシャはアランの南端の東むきのくぼみにある小さなピイク島の岸の岩窟に住んでいる聖者であった...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
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松本たかし 「松本たかし句集」
...わきの下のくぼみの黒さ...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...彼等はまだ互ひの影を認めることは出來た、此處彼處に、怒濤のくぼみに、多くの帆影が湧き上つた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...高い崖の真下の岩のくぼみに湧き...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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