...程(ほど)よき高(たか)さの壁(かべ)の凹所(くぼみ)に据(す)えられ...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...両目も以前より深くくぼみ...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...この力綱の輪は、胴体のくぼみに、はめこまれて、一列にならんでいるので、太刀川は、腹ばったまま、少しずつ前進しては、くぼみから、この力綱の輪をおこさなければならなかった...
海野十三 「太平洋魔城」
...そこの壁のくぼみになった個所から...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...あの風蘭が岩のくぼみや樹皮の腐れに寄生するやうに...
薄田泣菫 「独楽園」
...両岸ことにアラビアの側は見渡す限り砂漠(さばく)でところどころのくぼみにはかわき上がった塩のようなまっ白なものが見える...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...眼の下の眼瞼(まぶた)が落ちくぼみ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...眼窩のくぼみのせいらしい...
豊島与志雄 「操守」
...平地のくぼみ、地勢の変化、好都合な横道、森、低谷なども、軍隊と呼ばるるその巨大の踵(くびす)を止め、その退却を抑止することができる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...目がくぼみ色が青ざめていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...僅(わづ)かに石(いし)のくぼみへ水(みづ)を入(い)れて...
濱田青陵 「博物館」
...ぽつ/\と大(おほ)きなくぼみを彫(ほ)り竝(なら)べたものがあります...
濱田青陵 「博物館」
...くぼみから笊をとりだした...
火野葦平 「花と龍」
...その南側に向いたくぼみに栗(くり)の木があちこち立って...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...くぼみたる階をつくりてそのいただきを平らかにしたれば...
森鴎外 「文づかい」
...……が、親しく、龍顔を拝しますれば……」「…………」「おそれながら、おん目のくぼみ、頬のおやつれ、義貞もかえって、身の申しわけなさが、先立ちまして、おわびのことばもございません...
吉川英治 「私本太平記」
...高くつき出た頬骨の下の青白いくぼみには死の影が浮動している...
蘭郁二郎 「息を止める男」
...高い崖の眞下の岩のくぼみに湧き...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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