例文・使い方一覧でみる「くぼち」の意味

...娘は河添（かわぞい）の窪地（くぼち）の林の中に失神して倒れていた... 娘は河添の窪地の林の中に失神して倒れていたの読み方
有島武郎「カインの末裔」

...間が浅い凹地（くぼち）になつて... 間が浅い凹地になつての読み方
石川啄木「赤痢」

...凹地（くぼち）の底の村を瞰下した... 凹地の底の村を瞰下したの読み方
石川啄木「赤痢」

...その下は一面に広い凹地（くぼち）になっている... その下は一面に広い凹地になっているの読み方
江見水蔭「月世界跋渉記」

...三の凹地（くぼち）をうずめ燕のために土堤をつくるそれは砂ほこりを立たせそして木いちごをそだたせる... 三の凹地をうずめ燕のために土堤をつくるそれは砂ほこりを立たせそして木いちごをそだたせるの読み方
ソーロー　Henry David Thoreau 神吉三郎訳「森の生活――ウォールデン――」

...丘と丘の間の窪地（くぼち）に出た... 丘と丘の間の窪地に出たの読み方
高見順「いやな感じ」

...崖のうえの窪地（くぼち）に落ち込んだ... 崖のうえの窪地に落ち込んだの読み方
太宰治「姥捨」

...摺鉢（すりばち）の底のような窪地（くぼち）になった庭の前には薬研（やげん）のように刳（えぐ）れた渓川（たにがわ）が流れて... 摺鉢の底のような窪地になった庭の前には薬研のように刳れた渓川が流れての読み方
田中貢太郎「山寺の怪」

...千駄谷（せんだがや）の凹地（くぼち）に新築の家屋の参差（しんし）として連なっているのが走馬燈のように早く行き過ぎる... 千駄谷の凹地に新築の家屋の参差として連なっているのが走馬燈のように早く行き過ぎるの読み方
田山花袋「少女病」

...静けきに散る木の葉！あわれ日影の凹地（くぼち）へ表か？……裏か？……明日（あす）知れぬ幸（さち）を占うことなかれ... 静けきに散る木の葉！あわれ日影の凹地へ表か？……裏か？……明日知れぬ幸を占うことなかれの読み方
豊島与志雄「野ざらし」

...水は鉢（はち）にたまったように平原の窪地（くぼち）にここかしこたまっていた... 水は鉢にたまったように平原の窪地にここかしこたまっていたの読み方
ビクトル・ユーゴー　Victor Hugo 豊島与志雄訳「レ・ミゼラブル」

...象は窪地（くぼち）の中に立っていて... 象は窪地の中に立っていての読み方
ビクトル・ユーゴー　Victor Hugo 豊島与志雄訳「レ・ミゼラブル」

...窪地（くぼち）になっているところに投げ出されている叢だったが... 窪地になっているところに投げ出されている叢だったがの読み方
原民喜「秋日記」

...廣々とした丘の凹地（くぼち）をとりまいてゐる氣高い連山の... 廣々とした丘の凹地をとりまいてゐる氣高い連山のの読み方
ブロンテイ十一谷義三郎訳「ジエィン・エア」

...私は都合よくそこの草原の掘り返へされた窪地（くぼち）にまで彼をひた押しに押して押し倒した... 私は都合よくそこの草原の掘り返へされた窪地にまで彼をひた押しに押して押し倒したの読み方
宮地嘉六「ある職工の手記」

...あの低い窪地（くぼち）の池」彼女はついに道を見つけた... あの低い窪地の池」彼女はついに道を見つけたの読み方
吉川英治「黒田如水」

...窪地（くぼち）のかげなどから... 窪地のかげなどからの読み方
吉川英治「神州天馬侠」

...かしこの窪地（くぼち）へ追いこまれた猪子伴作（いのこばんさく）... かしこの窪地へ追いこまれた猪子伴作の読み方
吉川英治「神州天馬侠」

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猿猴ことっ美福

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