...すこし濁つて春の水ながれてくる・旅人のふところでほんにおとなしい児・春の街並はぢかれどほしでぬけた・あたゝかい小犬の心がようわかる春のくばりものとし五色まんぢゆう再録・朝からの騷音へ長い橋かゝる・松はおだやかな汐鳴り・遍路たゞずむ白浪おしよせる・わびしさは法衣の袖をあはせる□・旅の或る日の松露とる花ぐもりのいちにち石をきざむばかり此宿はよい...
種田山頭火 「行乞記」
...それ故榛軒は寿宴の配物(くばりもの)として袱紗数百枚を寄附した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...四十九日の配物(くばりもの)が済んだ頃から遊所に通いはじめ...
森鴎外 「細木香以」
便利!手書き漢字入力検索