...くねくねした九十九折(つづらおり)をあちらへ繞(めぐ)り...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...瀑布(たき)の右手(みぎて)にくねくねと附(つ)いている狭(せま)い山道(やまみち)...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...くねくねといやらしい白茶(しらちゃ)けた腹をみせていました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...それらはくねくねと曲りくねってつづいているのであった...
上村松園 「余齢初旅」
...くねくねと力点がないような動きをした...
梅崎春生 「黄色い日日」
...ヘビがくねくねと身をよじらせながら横切っていく光景は...
江戸川乱歩 「影男」
...くねくねと曲つた線のひかれてあるボオル紙へ駒をならべ...
太宰治 「陰火」
...からだを苦しげにくねくねさせて...
太宰治 「姥捨」
...頑丈な身体を変にくねくねとさして...
豊島与志雄 「変な男」
...三造にはくねくね曲った小路がよく分らなかった...
中島敦 「プウルの傍で」
...其処に大きな蛇は虫にくはれてくねくねの木々の枝よりどす黒い臭気をあげては堕ちてゐた!子供等に見せたかつたよ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...くねくねと品(しな)を作る骨細の身体と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...みみずは赤いからだをくねくねうごかして...
林芙美子 「龜さん」
...ブリキの塀をくねくね曲ると...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...鶴子は小娘のように身体をくねくねさせ...
久生十蘭 「魔都」
...くねくねと胴をくねらせたり...
北條民雄 「青い焔」
...くねくねとくねりの多いスタイルはいはば上べの洒落つ気で...
三好達治 「棋家の文章など」
...血管のようにくねくねと闇にはしるネオンサインを小さく瞬(また)たかせながら垂れ罩(こ)めていた...
蘭郁二郎 「蝕眠譜」
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