...しかし私はくどくどしくは言わない...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...くどくどと喋(しゃべ)りつづけるのを上の空で聞き流して――というのも...
高見順 「いやな感じ」
...くどくどと、あちこち持ってまわった書き方をしたが、実はこの小説、夫婦喧嘩(ふうふげんか)の小説なのである...
太宰治 「桜桃」
...わかり切った事をくどくどと繰り返してばかりいる...
太宰治 「正義と微笑」
...母親がくどくどとなお語(かた)った...
田山花袋 「田舎教師」
...母はくどくどと近所の噂(うわさ)をしはじめ...
徳田秋声 「縮図」
...」くどくどと、また弁解の言葉だった...
豊島与志雄 「怒りの虫」
...彼は理論をくどくどと述べたてはしなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...九時頃、吉村は君枝からの電話で起されたが、いつもの君枝に似ず、くどくどと、すぐに来てくれないかとの懇願だった...
豊島与志雄 「鳶と柿と鶏」
...彼はくどくどと、老年であること、身体がよくきかないこと、以前より二倍も骨が折れること、仕事もしだいに多くなること、庭の広いこと、たとえば昨夜のように月のいい晩には瓜畑(うりばたけ)の上に蓆(こも)をかぶせてやらなければならなかったりして夜明かしをすること、いろいろ並べ立ててからついに言い出した...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...」お糸は已(すで)に長吉のよく知っている事情をば再びくどくどしく繰返(くりかえ)した...
永井荷風 「すみだ川」
...そんなことをくどくどと考えておった日には...
中島敦 「悟浄出世」
...……馬鹿にすんな」そんな負け惜しみを、くどくどと、くりかえしていた金五郎は、遂に、前後不覚に、酔いつぶれた...
火野葦平 「花と龍」
...諄々(くどくど)枝葉の子細を問わず...
南方熊楠 「十二支考」
...訊かれたことがわかると舌ったるい口でくどくど話しだした...
山本周五郎 「柳橋物語」
...それが陰険にさえうつるので自分のように日本の伝統をもたない日本人の顔をもって生れたものは甚だ迷惑であることをくどくどと私が私のパートナアに話して...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
...くどくどと列(なら)べ立ててあった...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...くどくどとしゃべりつづけながら...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
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