...やや暫(しば)らくすると場内から急にくつろいだ談笑の声が起った...
有島武郎 「カインの末裔」
...また明日ゐらつしやい』部長は役目をすますと一層くつろいだ調子で龍子に云つた...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...蕗屋の為には紅茶を命じたりして極く打ちくつろいだ様子で雑談を始めた...
江戸川乱歩 「心理試験」
...すると妻はいつそうくつろいだ樣子をして...
太宰治 「陰火」
...身心がくつろいだ...
種田山頭火 「行乞記」
...そんなところではくつろいだ気持になれはしない...
ボードレール 富永太郎訳 「計画」
...妻の達子が其処に出ると俄にくつろいだ態度を取る癖があった...
豊島与志雄 「野ざらし」
...くつろいだ表情で前に進んできた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...一寸お話したとおり相当くつろいだ一夜でした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...御禊の日の端麗だった源氏が今日はくつろいだふうに物見車の主になっている...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...童女は袗(かざみ)も上に着ずくつろいだ姿になっていたから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...身も心もくつろいだというようすだった...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...主客はひとまず論諍(ろんそう)をうち切ってくつろいだ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...心からくつろいだように...
吉川英治 「江戸三国志」
...やや打ちくつろいだ態を仕向けて云った...
吉川英治 「三国志」
...涼夜(りょうや)をくつろいだ...
吉川英治 「私本太平記」
...雑談にくつろいだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...気楽に訪れてくつろいだがよい...
吉川英治 「八寒道中」
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