...北畠老人は、「くたびれた...
薄田泣菫 「中宮寺の春」
...くたびれた足を引擦(ひきず)るようにして帰りかけた...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...大立廻りのすゑ四王天は清正がいいかげんくたびれたころを見はからつて「しまつたー」とさも無念さうにいつてばつたりと倒れる...
中勘助 「銀の匙」
...くたびれたやうな蚊帳の吊手で引つぱつて...
林芙美子 「朝夕」
...手拭のように細いくたびれた帯をくるくる巻いて...
林芙美子 「新版 放浪記」
...くたびれた」と女は大きな溜息をついて...
原民喜 「災厄の日」
...あまりに くたびれた ふくやさんは...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「グロスターのふくやさん」
...くたびれた上っ張りを着た赤鼻の男だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...くたびれたアクスミンスター絨毯(じゅうたん)...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...其夜は由井の浦浪を聞きつゝ夜一夜旅の勞れの寢心にくたびれたる兩足踏みのばせし心よさ...
正岡子規 「鎌倉一見の記」
...きょうも二時間近く歩きまわって足がくたびれただけというのは実におどろくべきことです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
......
室生犀星 「星より來れる者」
...くたびれたでは済まないわよ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...くたびれたときの用意(ようい)にかわいいいすをひとつ...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「七羽のカラス」
...「大ビスマルクいわく」と先生はくたびれたような口ぶりで云った...
山本周五郎 「季節のない街」
...「ああ、くたびれた...
吉井勇 「酔狂録」
...鷲をオモチャにしているのか、鷲にオモチャにされているのか、ともすると、あべこべに、空(そら)へつるしあげられそうになるのを、からくも、一本(ぽん)杉(すぎ)の根(ね)ッこへ、その手綱(たづな)を巻(ま)きつけて食(く)いとめたとたんに、「あア、くたびれた」と、ヘトヘトにつかれたこえを合わせながら、「休(やす)もう」「休もう」「休んでからまた飛ぼう!」と、これでも鷲のつばさと一しょに、飛んできた気でいるのだからたわいない...
吉川英治 「神州天馬侠」
...くたびれたよ金蓮...
吉川英治 「新・水滸伝」
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