...すこし、くたびれた...
芥川多加志 「四人」
...父の誕生日に瓦斯(ガス)マスクの贈物「やあ、くたびれた、くたびれた」家中(いえじゅう)に響(ひび)きわたるような大声をあげて、大旦那の長造(ちょうぞう)が帰って来た...
海野十三 「空襲葬送曲」
...部屋の中を歩きくたびれたものと見え...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...曾はくたびれたので榻(ねだい)の間に寝た...
田中貢太郎 「続黄梁」
...それはくたびれたろう...
田中貢太郎 「涼亭」
...一の三「やあ、くたびれた、くたびれた」足袋(たび)草鞋(わらじ)脱(ぬ)ぎすてて、出迎う二人(ふたり)にちょっと会釈しながら、廊下に上りて来し二十三四の洋服の男、提燈(ちょうちん)持ちし若い者を見返りて、「いや、御苦労、御苦労...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...四景を書き上げて、一時だ、くたびれた...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...グッと又くたびれた途端...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ヘト/\にくたびれた...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...つひにハイヤ無く、新橋から省線で帰る、あゝくたびれた...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...くたびれたんですか?春子 ええ...
三好十郎 「樹氷」
...――(返事なし)役場の帰りだかい?(返事無し)……くたびれただなあ...
三好十郎 「鈴が通る」
...」「くたびれた金魚にはほんのちょっぴり...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...女が聞きくたびれたと思われるころ...
山本周五郎 「青べか物語」
...「大ビスマルクいわく」と先生はくたびれたような口ぶりで云った...
山本周五郎 「季節のない街」
...くたびれたのかえ」とこの暗澹(くらやみ)な山中で見てもなお飽くまで艶な顔を覗かせた...
吉川英治 「剣難女難」
...そこで、「ああ、くたびれた」と、お米は、軽く膝(ひざ)を叩いた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...待ちくたびれた私もいつか机に倚(よ)ったまま夢の中へ吸いこまれて行きました...
蘭郁二郎 「歪んだ夢」
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