...蒸されるようにもやもやとくずれ出して...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...天地もくずれるような大音をあげて...
海野十三 「火星兵団」
...とつぜん天地はくずれんばかりに振動し...
海野十三 「超人間X号」
...くずれそうになっているだろう...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...形がくずれかけていたけれど...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...居合す人達は皆笑いくずれたということだ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...うたがいもなくてんしゅの五重がくずれおちるおとでござりました...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...何よりも先にこれから信用がくずれて行った...
田山花袋 「田舎教師」
...場末の長脇差くずれと見られては...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうして、その人びとの収入は多かったところから、家は急に富み、ぜいたくの有様は、人の耳目をおどろかし、品行はみだれ、風俗はくずれ、その醜い評判はいたるところで聞かれた...
蜷川新 「天皇」
...ほんとうに江戸の日の医者とか(元仲も志丈も医者あるいは医者くずれである)通人とかそうした人たちの用語にはこの「君」「僕」の用語があったのだろうか...
正岡容 「我が圓朝研究」
...よし! 来い!その間も壁がくずれ落ちたり...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...新劇くずれその他の俳優などの大部分は鼻汁も引っかけないであろう...
三好十郎 「俳優への手紙」
...三島が相撲くずれだということがはっきりした...
山本周五郎 「風流太平記」
...ザッ――と突然くずれ込んで...
吉川英治 「江戸三国志」
...旗本くずれ、雑多な武家ごろ、医者風、旦那てい、坊主、女など――円座(えんざ)を作って、なぐさみごとに、血眼を闘わせている...
吉川英治 「大岡越前」
...かれの貪慾(どんよく)な相好(そうごう)がニヤニヤ笑(え)みくずれてきた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...拍手にくずれて引ッ込む...
吉川英治 「宮本武蔵」
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