...……乳房はくすむったかった...
有島武郎 「或る女」
...足の裏をくすむるように砂が掘れて足がどんどん深く埋(うず)まってゆくのがこの上なく面白かったのです...
有島武郎 「溺れかけた兄妹」
...ものざといお政は早くも昨夜のことは自分の胸ひとつにおさめてしまえばなにごともなくすむことと悟(さと)って...
伊藤左千夫 「告げ人」
...こんど逢ふのが命がけ涙でかくす白粉のその顏かくすむりな酒...
竹久夢二 「砂がき」
...実を云うと自分はもっと早くすむ方が便利であった...
夏目漱石 「明治座の所感を虚子君に問れて」
...「黒の上着じゃなくちゃいけない」「そうすれば事が早くすむのなら...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...自殺干与容疑ぐらいで軽くすむかもしれないから」「それは死体が揚れば...
久生十蘭 「肌色の月」
...斯ういう工合にしたら窮屈で無くすむであろうと思うた事がある...
正岡子規 「死後」
...顏もくすむでゐる...
三島霜川 「青い顏」
...態度も顏もくすむだ方で...
三島霜川 「解剖室」
...たいていかるくすむだろうということでした...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...交通費がやすくすむので何より助かります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...戦禍なくすむというものですから」勝恵は...
吉川英治 「新書太閤記」
...ただし、秀吉と思いを一つにするなれば、老職たるお汝(こと)らが相結んで、三介様に迫り、お腹を召さすなり、髪を剃(お)ろさせ申すなれば、事は小さくすむ...
吉川英治 「新書太閤記」
...罪の軽くすむように...
吉川英治 「新・水滸伝」
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