...なま暖いものが落ちて来てくすぐるかのように...
海野十三 「電気看板の神経」
...変(へん)に肌(はだ)をくすぐるのが...
ソログーブ・フョードル 米川正夫訳 「身体検査」
...くすぐるべき急所でないところをくすぐるのは国際法に反している...
中里介山 「大菩薩峠」
...押へつけるやうにする指のはたらきそのぶるぶると身ぶるひをする愛のよろこび はげしく狡猾にくすぐる指おすましで意地惡のひとさし指卑怯で快活な小ゆびのいたづら親指の肥え太つたうつくしさと その暴虐なる野蠻性ああ そのすべすべと磨きあげたいつぽんの指をおしいただきすつぽりと口にふくんでしやぶつてゐたい...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...それをムズムズとくすぐるのだった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...あの女は彼の心をくすぐることを良く心得てるよ」学生は再び自分の部屋へ上がってしまった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...なにかふんわりとしたいい匂いがくすぐる...
久生十蘭 「生霊」
...眼をくすぐるような都雅な色彩に接しようなどとは思っていなかった...
久生十蘭 「南極記」
...茫然たる二人の耳をくすぐるように...
久生十蘭 「魔都」
...金五郎の鼻をくすぐる...
火野葦平 「花と龍」
...「かはいいつぼみよみなお起(お)き起きなきやそうれくすぐるよ!」そこでつぼみは目をさまし花を咲かしていひました...
水谷まさる 「歌時計」
...(男のアゴの下をくすぐるような事をする...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...わたしの心をくすぐる若干の満足があるからである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わざと自分をくすぐる必要はないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ある種の快楽の中で出あう・そして単なる健康や無痛の上に我々を引き上げるように思われる・あのくすぐるような刺激も...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...詩句には指ありてくすぐる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしの想像(こころ)をずっとやさしくくすぐるのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...」千鶴子のくすぐるように云う微笑を久慈は臆せずにやにやして...
横光利一 「旅愁」
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