...からだじゅうをくすぐるような生の歓(よろこ)びから...
有島武郎 「或る女」
...涙が目じりからあふれて両方のこめかみの所をくすぐるようにするすると流れ下った...
有島武郎 「或る女」
...なま暖いものが落ちて来てくすぐるかのように...
海野十三 「電気看板の神経」
...いまもなお私の耳朶(みみたぶ)をくすぐる祖母の子守歌...
太宰治 「玩具」
...ぼくのからだをくすぐるのをやめ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かき」
...この肉体をくすぐる...
豊島与志雄 「自由人」
...くすぐるだけじゃ仕置にならないわ」「癖が悪いわ」「抓(つね)っておやりよ」「こいつめ...
中里介山 「大菩薩峠」
......
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...なにかふんわりとしたいい匂いがくすぐる...
久生十蘭 「生霊」
...キャッキャッと金切り声をたてながら身体じゅうをくすぐる...
久生十蘭 「だいこん」
...眼をくすぐるような都雅な色彩に接しようなどとは思っていなかった...
久生十蘭 「南極記」
...金五郎の鼻孔をくすぐる...
火野葦平 「花と龍」
...こんどこうなってくると君たちの泣きどころを僕らがくすぐることになるわけだろう...
三好十郎 「猿の図」
...腰を掛けてゐるベンチの背中の木彫の天使の腮(あご)をくすぐると見えて...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「駆落」
...ある種の快楽の中で出あう・そして単なる健康や無痛の上に我々を引き上げるように思われる・あのくすぐるような刺激も...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(a)わたしは気に入ることも喜ばすこともくすぐることも知らない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ただ自分をくすぐるあの甘い情念や・自分が他人に好かれているのを知って感ずる愉快さや・甲からも乙からも愛され求められていると知って感ずるあの愉快さを・捨ててかえりみないばかりでなく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「我々は知っているぞ」という誤った考えによって我々をくすぐる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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