...からだじゅうをくすぐるような生の歓(よろこ)びから...
有島武郎 「或る女」
...変(へん)に肌(はだ)をくすぐるのが...
ソログーブ・フョードル 米川正夫訳 「身体検査」
...くすぐるべき急所でないところをくすぐるのは国際法に反している...
中里介山 「大菩薩峠」
...くすぐるだけじゃ仕置にならないわ」「癖が悪いわ」「抓(つね)っておやりよ」「こいつめ...
中里介山 「大菩薩峠」
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萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...押へつけるやうにする指のはたらきそのぶるぶると身ぶるひをする愛のよろこび はげしく狡猾にくすぐる指おすましで意地惡のひとさし指卑怯で快活な小ゆびのいたづら親指の肥え太つたうつくしさと その暴虐なる野蠻性ああ そのすべすべと磨きあげたいつぽんの指をおしいただきすつぽりと口にふくんでしやぶつてゐたい...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...幾人が横腹に泥靴を喰い肉を裂き血にむせびつつ虚空を掴むだか……警察の調書と暗黒裁判の判決書を結党の焔もて焼きすてろ!地主の倉と立入禁止の立札を結党の焔もて焼きすてろ!出兵要求権を兵卒の銃剣でくすぐる日まで罷業権は血に塗れて進まねばならぬ...
波立一 「結党の焔」
...キャッキャッと金切り声をたてながら身体じゅうをくすぐる...
久生十蘭 「だいこん」
...眼をくすぐるような都雅な色彩に接しようなどとは思っていなかった...
久生十蘭 「南極記」
...無量の感慨をこめてくすぐるようにささやく愛の言葉を持っていたのである...
細井吉造 「二つの松川」
...空気は微かに鼻をくすぐるように暑く埃っぽくなって...
「おもかげ」
...こんどこうなってくると君たちの泣きどころを僕らがくすぐることになるわけだろう...
三好十郎 「猿の図」
...わたしの心をくすぐる若干の満足があるからである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ある種の快楽の中で出あう・そして単なる健康や無痛の上に我々を引き上げるように思われる・あのくすぐるような刺激も...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ただ自分をくすぐるあの甘い情念や・自分が他人に好かれているのを知って感ずる愉快さや・甲からも乙からも愛され求められていると知って感ずるあの愉快さを・捨ててかえりみないばかりでなく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...詩句には指ありてくすぐる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そこに何かわたしをくすぐる快楽があるならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...戦車には彼の子供っぽい夢をくすぐるものがあった...
山川方夫 「その一年」
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