...同時に何所(どこ)か奸譎(わるがしこ)い大きな眼が太い眉の下でぎろぎろと光っていた...
有島武郎 「カインの末裔」
...お君が一座の人々をぎろぎろ見くらべているところで...
岩野泡鳴 「耽溺」
...時々突拍子もないことを言い出したりしてさ」「あのぎろぎろした眼付が...
梅崎春生 「Sの背中」
...ぎろぎろと動く大きな目玉...
海野十三 「火星兵団」
...怪しいぎろぎろ眼玉の顔色のわるい...
海野十三 「脳の中の麗人」
...ぎろぎろと光っているのですが...
江戸川乱歩 「大金塊」
...大久米命が大きな目をぎろぎろさせながら来たので...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...唯我慢が出来ないのは彼の建て並べられた貸二階から栄養不良な眼を光らせてぎろぎろと見下ろされることである...
高浜虚子 「発行所の庭木」
...口をぱくりと開けて眼をぎろぎろとさしているところであった...
田中貢太郎 「赤い土の壺」
...ぎろぎろする両眼の光とともに灰白色の動物の頭が見えた...
田中貢太郎 「鍛冶の母」
...破れた赤い洋服を着て目をぎろぎろさせている克子の不敵さでよけいにお母さんの気持をあおった...
壺井栄 「赤いステッキ」
...繁三は河童(かっぱ)のような目をぎろぎろさせながら...
徳田秋声 「足迹」
...不意に飛び起きては眼をぎろぎろさしていた...
豊島与志雄 「黒点」
...眼をぎろぎろさして...
豊島与志雄 「古井戸」
...裸にされた犬は白い歯を食いしばって目がぎろぎろとして居た...
長塚節 「太十と其犬」
...巻物を咬(くわ)えた蝦蟇(がま)の眼玉がぎろぎろと動いて赤瀬を睨んだように見えた...
火野葦平 「糞尿譚」
...色が青ざめて眼ばかりぎろぎろ光っている...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...ぎろぎろ光らしているのだ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
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