...しんしんと底も知らず澄み透(とお)った心がただ一つぎりぎりと死のほうに働いて行った...
有島武郎 「或る女」
...寒さのぎりぎりのところを味わせてやろうとの...
梅崎春生 「狂い凧」
...ぎりぎりにいためつけて...
梅崎春生 「庭の眺め」
...うっちゃってはおかねえぞ」ぎりぎりぎりと...
海野十三 「怪星ガン」
...ぎりぎりごしごしと...
海野十三 「超人間X号」
...ぎりぎりと鎖をくりだして...
海野十三 「豆潜水艇の行方」
...ぎりぎりの線まで危険を冒すことが楽しかったのである...
江戸川乱歩 「影男」
...ぎりぎりにつつしまなければいけない...
太宰治 「玩具」
...ぎりぎり憎悪(ぞうお)に歪(ゆが)んだ眼で...
田中英光 「オリンポスの果実」
...澄江は実はぎりぎりのところで生きていたのではなかったろうか...
豊島与志雄 「孤独者の愛」
...ここばかりは譲(ゆず)れないというぎりぎり結著の所が...
中島敦 「弟子」
...自分と尻尾に喰いつくものの重みで吾輩のからだがぎりぎりと廻わる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...しかもなお自分の生のぎりぎりのところまで行って自分の夢の限界を突き止めて来ようとしているような真摯さの前では...
堀辰雄 「菜穂子」
...締め切りぎりぎりに賭けたりした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...吼える日本海のぎりぎりまで町裾を捌いてゐる...
室生犀星 「命」
...」「大工を呼んで境界ぎりぎりに削り取るんだ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...ぎりぎりまで追いつめられたところから...
山本周五郎 「日本婦道記」
...ぎりぎり結着だぞ...
山本周五郎 「花も刀も」
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