...くだらない事に二人からわき出た少し仰山(ぎょうさん)すぎた笑いは...
有島武郎 「或る女」
...ぎょうさんつけたものもあって...
有島武郎 「カインの末裔」
...」といい方が仰山(ぎょうさん)なのに...
泉鏡花 「縁結び」
...いやな先生!」彼女は仰山(ぎょうさん)に臂(ひじ)を曲げ腰をゆがめてカラカラと笑った...
海野十三 「赤外線男」
...この亡国連中の礼儀の仰山(ぎょうさん)なのにはほとほと腹を抱える思いがした...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...………」仰山(ぎょうさん)に...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...いきなり僕の傍から二三歩ぎょうさんにとびのいてみせて...
田畑修一郎 「石ころ路」
...世の中にゃ目で苦労する人も仰山(ぎょうさん)ありますぞいな...
壺井栄 「大根の葉」
...それでもあまりにその音が仰山(ぎょうさん)なので...
中里介山 「大菩薩峠」
...おびき出すという彼の言葉が自分には仰山(ぎょうさん)でかつ滑稽(こっけい)に聞えた...
夏目漱石 「行人」
...これに反して主人の仰山(ぎょうさん)らしく大きな拳骨(げんこつ)が...
夏目漱石 「門」
...人迹稀(じんせきまれ)な寒村の百姓家にしばらく蝸牛(かぎゅう)の庵(いおり)を結んでいたのです……」「人迹の稀なはあんまり大袈裟(おおげさ)だね」と主人が抗議を申し込むと「蝸牛の庵も仰山(ぎょうさん)だよ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...長崎やお江戸から赤紙付やら早文(はやぶみ)やらあの通り仰山(ぎょうさん)に届いておりますんだすが...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...善悪美醜に対するあのぎょうさんな言葉ですね...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幻滅」
...日本左衛門の仰山(ぎょうさん)な仕事振りや...
吉川英治 「江戸三国志」
...向田(むこうだ)ノ城(しろ)へまいれば、なんでも腹いッぱい食(く)わせてやる」「もうだめだ、アア、もう歩けない、なにか食(た)べなくッちゃ目がまわりそうだ……」なれるにしたがってそろそろ尻尾(しっぽ)をだしてきた蛾次郎(がじろう)は、宿場人足(しゅくばにんそく)がよりたかって、うまそうに立ち食(ぐ)いしている餅屋(もちや)の前へくると、ぎょうさんに、腹をかかえてしゃがんでしまった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...まことに眼もくらむばかり仰山(ぎょうさん)な旅行陣であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...いやはや仰山(ぎょうさん)千万だ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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