...ぎくっとして顔を見あわせた...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...爺さんがぎくっとしたのが...
梅崎春生 「桜島」
...俺をぎくっとさせた...
高見順 「いやな感じ」
...ぎくっとしたのである...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...なにしに生きでるば」父親は大きい肩をぎくっとすぼめた...
太宰治 「魚服記」
...私の全身にぎくっという音がした...
豊島与志雄 「蠱惑」
...ショックでも受けたようにぎくっと頭をのめらせたことを思いあわせ...
久生十蘭 「ハムレット」
...「どんな御用で?……」「お前は、親分のおつれさんを、露探(ろたん)というたそうじゃなあ?」新之助は、ぎくっとして、「いえそれは……」「それはも、糞もあるか」もう、そのときは、背後にいた一人が、新之助の腰を蹴飛ばしていた...
火野葦平 「花と龍」
...カラ、カラッ、という、その音に、金五郎は、妙に、ぎくっとした...
火野葦平 「花と龍」
...きーっという 音で ぎくっと ふりかえります...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「きつねめさんのはなし」
...足音が聞こえたのでぎくっとした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...まるでぎくっとしてしまいました...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...ぎくっとしてあたりを見まわした...
W・W・ジェイコブズ 森郁夫訳 「井戸」
...ぎくっとした顔になったが...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...ぎくっとして振返った...
山本周五郎 「季節のない街」
...いっそ石川兵庫介のほうがよっぽど男らしいぞ」六郎兵衛の躯(からだ)がぎくっとちぢみ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...甚三郎様の水装束(みずしょうぞく)を取りに参りましたが』水装束――云う迄もない死装束――彼女はぎくっとしたが...
吉川英治 「夏虫行燈」
...その様子までを眼に受け取れる距離までは――何気なく進んで行った二人であったが、ぎくっと、足の方が先に雪の中から抜けなくなってしまった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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