...巾着切(きんちゃくきり)の片割のような男ですぞ!」簪(かんざし)の花が凜(りん)として色が冴えたか気が籠って...
泉鏡花 「婦系図」
...巾着切(きんちゃくきり)だよ...
泉鏡花 「婦系図」
...この赤いきんちゃくのような口は...
海野十三 「海底都市」
...その煙草入れに附属した巾著(きんちゃく)の中から...
太宰治 「親友交歓」
...巾着頭(きんちゃくあたま)の...
谷崎潤一郎 「蘿洞先生」
...残りは巾着(きんちゃく)へ...
寺田寅彦 「高知がえり」
...帯のなかから巾着(きんちゃく)を取り出しながら...
徳田秋声 「足迹」
...巾着切(きんちゃくき)りというやつがいる...
中里介山 「大菩薩峠」
...売り飛ばしてそれを己(おの)れの巾着銭(きんちゃくぜに)にしようというような知恵は米友には出ない...
中里介山 「大菩薩峠」
...日本は巾着切(きんちゃくき)りの態度で美術品を作る...
夏目漱石 「草枕」
...むやみに巾着切(きんちゃくき)りのようにこせこせしたり物珍らしそうにじろじろ人の顔なんどを見るのは下品となっている...
夏目漱石 「倫敦消息」
...三百八十両の大金を巾着切(きんちゃくき)りにやられて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...祖母の巾着(きんちゃく)を気に入るようにつくりあげた...
長谷川時雨 「テンコツさん一家」
...おばあさんは切れの巾着(きんちゃく)の中味を勘定して...
長谷川時雨 「チンコッきり」
...巾着(きんちゃく)を出して...
長谷川時雨 「鉄くそぶとり」
...つまり巾着(きんちゃく)やその他いろんな贈物を拵えることが挙げられている...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...さっそく錦の巾着(きんちゃく)を中の金ぐるみ祝儀(はな)として投げ与え...
吉川英治 「私本太平記」
...およそ巾着銭(きんちゃくぜに)の足(た)しには...
吉川英治 「新・水滸伝」
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